問題が発生した時は、まずは対処。 その後すぐに、原因を特定し、再発防止策を検討し、決定する、、、これが、問題解決の一般的なプロセスですね。 ・・・でも、「時間がない!」 「忙しい!」 という大義名分の下、こうしたことを行う事業者・会社は少ないのが実際のところでしょう。

さらに、「やってます!」 という会社でも、原因特定が間違っている、その再発防止策では再発を防げない・・・というケースが多かったり、、、なので、きちんと行えている事業者・会社は一体どれくらいあるのだろう、というのが正直な感想です。

割と多いのが、原因の深掘りをしていないケース。 例えば、原因は 「担当者の操作ミス」、再発防止策は 「ミスしないよう再確認する」 ・・・はっきりいえば 「問題解決ごっご」 のレベルですが、結構見ますね(笑)

本来は、なぜ操作ミスしたのかを、もっと掘り下げて特定していかなくてはなりません。 ・・・操作方法を知らなかった、習熟度が低かった、体調不良で操作ミスした、操作が複雑でミスを生じやすいものであった、作業指示が間違っていた(間違った指示に従って操作していた)、正しく操作したが機械が反応しなかった(設備の問題)・・・等々、ちょっと考えただけでも様々な原因が考えられます。

そして、例えば、習熟度が低かったことが原因であれば、正しい操作方法を教える、習熟度をテストする、一定の習熟度の者にしかその操作はさせない、操作時に確認者を付ける、習熟度が低い者でも操作できる高性能の機械を導入する・・・等々、様々な再発防止策が考えられます。

・・・こうした流れから言えることは、「再発防止の行動につながらない原因は、原因とは言わない」 ということですね。

くれぐれも 「ごっこ」 にならないように、まずは適切な原因特定を行っていただければと思います。