(つづく)

もう 16-17年前のこと、「守破離(しゅはり/すはり)」 というものを教わりました。

「守破離」 は、修行の段階を示したもの。
 1. 型を徹底的に覚える 「守」 の段階。
 2. 他の流派の良いところを取り入れて試行錯誤する 「破」 の段階。
 3. 自分自身で新たな型を創り上げる 「離」 の段階。

・・・物事を着実に修めるには、このような段階を踏むことが大切との教えです。

周りを見ると、「守」 をきちんとやらない/やれない人は多いですが、それでは単なる自己流にしかならず、結局は上達せず中途半端に終わってしまうもの。 何ごとも、「守破離」 の段階をきちんと守ることが大切ですね。

・・・料理にしても、販売分析や計画策定の手法にしても、まったくもって 「守破離」 の思想が当てはまります。 教わった当時でも 「古典」 といわれる古めかしい教えでしたが、「古典」 というものは、いつの時代にも通じる素晴らしいものです。

ちなみに私はというと、、、ちょっと 「守」 をかじったらすぐ 「破」 をやって途中で上手くいかなくなり、それでも諦めずに試行錯誤するところは 我ながら偉いのですが、結局は上手くいかず、紆余曲折を経て 「守」 に戻り、反省して 「守」 を徹底的にやる ・・・ということが多かったですね(苦笑)

数々の実体験として、教わった通りにやるのではなく、試行錯誤しながら自ら学んでいくスタイルは、また違った学びや気付きもあるため悪くはないと思っていますが、、、スピード感や確実性を考えれば、「守破離」 の段階をきちんと守った方が断然良いだろうな ・・・自戒を込めて。

(おわり)