個人事業主や小さな会社の支援の場合、基本的に相対するのは事業者や社長。 ですが、規模が大きくなると、部門長やリーダークラスなど、社員に対しても個別相談に乗ることがあります。

先日、社員さんから、社長と自身の見解が大きく異なり困っているとの相談がありました。 ・・・おおよそ、社長が感情的になっており、あまりに納得できない指示を出してきたとのこと。 結果としては、私のアドバイスもあって無事解決できたとのことでした。

ただ、こうしたことは度々起きるであろうことが予想されたため、今後は、次のようなステップで考えてみるようアドバイスしました。

1.問題が生じたときは、次の分類に当てはめてみる。
(1) 法的な問題
(2) 会社の仕組みの問題
(3) 社長の意向(会社の方針)からくる問題
(4) 取引先からくる問題
(5) 関係者の個人的感情の問題

2.何を優先させないといけないか考える。
(上記が単独で生じる問題は少なく、いくつか関連して生じているはず)
① 自分は上記の何を優先するべきかを考える。
② 相手は何を優先しているのかを考える。
③ ①と②の見解(優先していること) をすり合わせる。

3.具体的な解決策を検討する。

こんな風に、1. 問題を分類 ➡ 2. 何を優先するか検討 ➡ 3. 解決策を検討 ・・・と、解決に向けてのステップを意識し、ある程度 機械的に処理していくとストレスが軽減されることをアドバイスしました。

今回のケースでは、1は (1) (2) (5)、2の②は(5) でしたが、答えとしては (1)の問題であったため、優先するべきは間違いなく (1)・・・これ以外では、逆に当社が訴えられる可能性も出てくるため、(5)は早々に引っ込めていただいたのでした。

問題が生じたときは、ご参考になさってください。