2009年6月より、医薬品が第1類・第2類・第3類などと分類され、第1類は薬剤師の資格を持つ人でなければ販売できなくなりました。 この制度改正によって、薬剤師の役割がますます高まっているのですが、ちょっと問題も・・・。

制度が施行されてから3年、デフレ基調は続き景気の回復も未だ見えず。 こうした経営環境にあっては、ドラッグストアなどでも人件費を切り詰めての経営を迫られています。

すると、薬剤師といえども薬品の販売だけに従事させるわけにはいかず、品出しやレジ打ち、社員として採用して店長業務を任せることも珍しくはありません。 しかし、そもそも薬剤師は、医薬品の専門知識や調剤の技能に長けているのであって、店内オペレーションや接遇、あるいはマネジメントに長けているというわけではないのです。

さて、昨日、某ドラッグストアでのこと、レジ打ちをしている薬剤師さんが、一列に並ばないお客様に向かって怒鳴り散らしていました。 そして、私の順番になったとき、カゴを渡すか渡さないかのうちにグイと奪い取り、物凄い形相でレジ打ち。 その傍ら、隣でレジ打ちをしている店員さんを叱責。

「こわ・・・」

隣のお客様がつぶやくのと同時に、私も心の中でそう思ってしまいました(苦笑)

やはり、人には向き不向きがあります。 適切な教育を受けているのか、相応の経験があるのか・・・業務によってはアルバイトの方がレベルが高いということも珍しくありません。 それにも関らず、高いお金を払っている分働かせようとしても・・・もとい、優秀な人材を上手く活用しようとしても、思っているような働きをするとは限らないのです。

今回の薬剤師さんは、今まで見かけた中でダントツ1位ですが、接遇レベルのとても低い薬剤師さんを見かけるのは、残念ながら1人や2人ではないのです(・・・もちろんプロ並みの方もいらっしゃると思いますが)。

一芸に秀でた者が他芸に通ずるとは限らない・・・ということをお忘れなきよう。