03-戦略策定記事一覧



為替の影響・・・

2023年1月17日 火曜日

昨今、円安による輸入品の値上げ、輸入材料使用による飲食メニューの値上げ、海外旅行が非常に高くなったなど、為替の影響が身近なものになりました。

・・・そうしたことで、先日のコラムのような 「にわか評論家」 が雨後の筍のように出ていたのですが、、、円高に振れるやバッタリと見なくなってしまいましたね^^;

振り返れば、2022年1月は 1ドル 115円台、2022年10月は 151円台、昨日は 127円台・・・と乱高下。 「元々は弱ってきた国力の割には円高」 と見られる向きもありましたので、そろそろちょうど良いレンジに入ってきたでしょうか。 ・・・個人的には、120-125円のレンジだとありがたいですが。

さて、円高に振れるとすぐに声が挙がるのが、価格は下がるよね??

・・・残念ながら下がることはありません。 考えてみれば、円安に振れてきた時も すぐ値段を上げていないわけで、我慢を重ねての値上げ・・・この我慢分で損をしていることを考えれば、すぐ下げることもなく、再度円安に振れればまた価格改訂というのも困るため、しばらく様子見でしょう。

それに、政府と報道機関による賃上げ圧力、、、今までより利益を上げないと賃上げの原資は確保できないため、価格は値上げした状態からほぼ変えず、小売・サービス業なら 販促による還元(ポイント還元・特別セール等)、卸売業や材料関係(BtoB) なら 値引き・バックマージン等で対応することになるのでしょう。

国からの電気料金の補助も始まることで 少しは物価高騰の補填がなされ、一頃よりは経営・生活が楽になる方が多いと思いますので、、、このタイミングで一息入れて、先々の戦略を練っていただければと思っています。


観測気球の影響・・・

2023年1月16日 月曜日

【観測気球】 世論の反応を探るために、わざと流す情報や声明のこと。

この数年、政府による観測気球がやけに多いと感じています。 ・・・コロナ禍の行動制限、増税(消費税・所得増税・法人税・贈与税・相続税・復興税・走行距離課税・空き家の固定資産税 等)、社会保障負担増、マイナンバーカード未取得者に対する不利益施策…など、枚挙にいとまがありません。

ニュース(ネット記事) に流して 国民の反応を探っているのでしょうが、景気は気(マインド) が作り出すもの、、、一般国民にとってこうネガティブな情報を出されては、本当にそうするかどうかに関わらず 消費意欲は減退するもの、、、増税を匂わされて、お金を回そうとはならないですよね。

・・・その結果、企業は内部留保に、国民は貯金に回すようになり、ますます消費は冷え込んでいくことになります。

先日も、「少子化対策の財源として、将来的に消費税率の引き上げも検討する必要がある」 といった趣旨の与党重鎮の発言がネット記事に。 ・・・その後、「当面は消費税に触れない」 と否定しましたが、多くの国民は 「近いうちになし崩しに増税するのだろう」 と思うことでしょう。

今日もまた 「消費税 14%」 なる記事が、、、ワイドショー等で話題になれば、また一旦は否定するのでしょうけれど、こうした観測気球を上げるほど消費マインドは抑制、ますます景気は悪化傾向に ・・・この数年、こうしたことを繰り返しているように感じています。 国民の反応が気になる(小心者) のでしょうが、その影響を考えていただきたいものです。

経営(業績) には、こうした観測気球の影響もありますので、ご留意いただければと思います。


スタグフレーションに突入か?? (後編)

2023年1月04日 水曜日

(つづき)

それでは、この状況がどうしたら解消されるか、どのように生き残れば良いか、、、

● マクロの視点

・エネルギー価格は、大きくはロシアが終戦に舵を切らない限り高止まりが続くでしょう。 原油産出国の方針が変われば、原発を次々再稼働させれば 緩和されるでしょうが、そこに期待しても…なので、当面こうした状況は続くと思っておく方が良いでしょう。

・輸入品価格は、円安傾向がどうなるか次第。 現状は一旦の落ち着きを見せていること、米国の景気減速懸念が出てきたため 大幅な円安には振れないように思いますが、、、以前のような円高にはならないため 輸入価格の大幅減とはならないでしょう。

・内需は、コロナ以前から消費は低迷していたのですから、今後も大した期待はもてず、、、やはり、コロナ回復によるインバウンド復活や海外販路に期待となるでしょう。 ただ、米国の景気急落の可能性もあるため、特にインバウンドは隣国に期待することになるでしょうか、、、個人的には、また煩くなって嫌だなと憂鬱ですが。。。

戦争、原油産出量、為替、疫病等・・・グローバル視点での動きが、いつ、どのようになるか次第で大きく予想も変わっていきますが(→例えば、ロシアが核兵器を使用した場合等)、、、現状は一応の落ち着きを見せていることと、緩和に向かう状況も見えてきているため、個人的には、予断は許さないものの そこまで悲観的に考えなくてもよいのかなと思っています。

● ミクロの視点

・原価・諸経費高騰による値上げは仕方ないことととはいえ、そろそろ購入者側が限界を迎えているため、、、値上げしても価値が認められる商品(製品)となるよう、付加価値を高めることやブランディングが大切な要素になると考えています。

・引き続き、仕入品の値下げ交渉や安い供給先への変更等も必要、、、その反面、それによって付加価値が下がる、ブランディングに貢献できなくなると、全体としてはマイナスに働きますので 注意が必要です。

・これまでもそうですが、消費減退期はそもそも売れませんので、、、少しでも興味をもっている人を探す=販路を増やす、販売チャネルを増やすことが非常に大切な要素になります。 遅ればせながらでも、WEB販売を始める、ターゲットを外国人とした商品を開発するなどにも、取り組んでいただければと考えています。

・エネルギー関連は、政府が電気料金補填の方針を打ち出したものの、いつまでも続くわけではないため、補助金を活用しながら省エネ設備への更新等は、中期的な視点でも考えておかれるとよいとでしょう。

まずは、マクロ的な影響が落ち着くまでは 耐える状況が続きますので、、、新しい年の始まりに、自社の戦略を改めて考えてみてはいかがでしょうか。

(おわり)


スタグフレーションに突入か?? (前編)

2023年1月03日 火曜日

【スタグフレーション(Stagflation)】
景気後退していく中で、物価の持続的な上昇が進行する現象のこと。 「stagnation(停滞)」 と 「inflation(インフレーション)」 の合成語で、1965年に、英国下院議員イアン・マクロード氏が議会演説で発したのが始まりといわれています。

景気後退は、需要が落ち込むためデフレ(物価下落) 要因となりますが、原油価格高騰、原材料や仕入品の価格上昇等によって、景気後退の中でも物価が上昇することがあります。 ・・・これが典型的なスタグフレーションです。

さて、私たちの生活を見ると、、、少し前までは正にデフレ環境下。 そこに原油価格高騰、さらにコロナやロシアのウクライナ侵攻により、海外製品(原材料) の入手困難やエネルギー全般の高騰が生じ、昨今の急激な円安により 見る見るうちに物価高騰。

そのため、更なる消費抑制傾向も見られるようになり、これが解消される見通しがないどころか、ますます拍車が掛かる様相、、、これって、正にスタグフレーションですよね??

ちなみに、以前に日本でスタグフレーションが起きた(認定されている)のは、1970年代のオイルショックの頃と言われていますね。

・・・あの頃より生活は豊かになっているし 違う!と言いたいところですが、、、景気低迷・後退 ⇒ エネルギー・原価高騰(円安も大きく影響) ⇒ 物価高騰・更なる上昇 ⇒ 収入は増えず(増税影響も含む) ⇒ 更なる消費後退・・・のサイクルにはまっていますよね。 残念ながら、生活は豊かになったけれど、その生活が維持できなくなっているのです。

今、日本がスタグフレーションに突入していることを認めると、国内だけでなく世界的にもパニックを起こすでしょうから、我が国は絶対に認めませんが、、、実質的にはスタグフレーションに突入していると考えておいた方が良いと思っています。

それでは、この状況がどうしたら解消されるか、企業はどのようにして生き残れば良いか、、、次回に続きます。

(つづき)


台風14号、週末三連休は大打撃・・・

2022年9月18日 日曜日

初めは、日本に来るのか? 中国に行くのか?・・・でしたが、日本に来るのはほぼ確定。 そして、九州の縁を抜けて日本海へ・・・と思いきや、九州上陸→中国地方縦断→日本海→北海道となり、そうかと思えば、九州上陸→東進→日本横断で関東へ??

最終的には、進路予想は徐々に北側に戻り、九州上陸→日本海→東北地方を横断して太平洋へ・・・となりそうな模様。

影響がでるのがこの週末三連休、、、こうした予報が出ると、各地のイベント、商品計画など、大きく揺さぶられてしまいます。 ・・・こういっては何ですが、来るなら来るで、分かりやすい進路で来ればまだ良いのですが、ゆっくりゆっくり進むと、進路予想が非常に難しく、こちらの対応もとり難いものがありますね。。。

まずは、被害にあわない、被害が出ても最小限に済むように、被害が出たら早期復旧ができるように・・・ここまでは、危機管理として経営者に求められていること。

それが前提で、被害があってもなくても 収益に影響は出るでしょうから、、、今後どのように挽回するかを検討して行動に移す・・・これも経営者に求められていることです。

まずは危機管理の観点で、余裕・余力がある方は収益の観点で、対応を検討していただければと思います。


物価高騰は、まだまだ続くし上がる・・・

2022年9月02日 金曜日

先日、いつまで続くの?と聞かれたので、そう答えました。 ・・・酷くガッカリした様子でしたが、どこかで見た光景、、、はい、コロナですね。

コロナも当初から、もうすぐ終わる、夏には自由になる、薬ができるからもう大丈夫、風邪と同じだから・・・様々な言い方で現実から目を背ける多くの人を見てきました。

私は、特性が分かってきた初年度の夏から、3年は続くと言い続けてきましたが、、、助言を聴き入れ腹をくくり、この環境下で立ち回るための方策を考えて努力してきた人とは雲泥の差がついていますね。

物価高騰も同じこと。 最低でも 2年はこの傾向、加えて、物価高騰禍の消費意欲減退、貯蓄減少等に伴う購買力低下を思えば、中長期に渡り厳しい状況は続く・・・そう腹をくくって対処するかどうかが、近い将来、大きな差につながるのでしょう。

先々を見据えて、今の延長線上の努力で良いのか、事業の方向性を変えていく方が良いのか、早い内に考えて動き出しましょう。 ・・・私の支援先の中には、既に新たな方向性に動き始めている会社もありますよ。


【物価高騰】 見積もりが甘かった・・・

2022年6月29日 水曜日

電力大手の内 4社が、8月の電気料金を値上げするとの発表がありました。

私の家庭で利用している 東京電力によると、標準家庭のケースでは、2021年8月に 6,960円だったのに対して、2022年8月は 9,118円となるそうで、、、実に 31.0%の上昇です!

・・・これを見て、しまったと思ったのが、、、

3カ月少々前に、電気代を昨対 20.0%増で設定した支援先の事業計画があるのですが、ちょっと見積もりが甘かったですね、、、明日、計画を修正します。

・・・皆さまも、事業計画(数値計画) は、環境変化に合わせて 適宜修正しましょう!


カントリーリスクを意識していますか?

2022年3月09日 水曜日

【カントリーリスク】 投資する国や地域の政治・経済・社会情勢等の変化によるリスク(特にマイナスの影響) のこと。

何か大きな概念の言葉のため、小規模な事業を営む立場ではあまり関係ないと思う方も多いのですが、、、単純な話で、海外産の原材料や製品を利用される方は、常にカントリーリスクを背負っていることになります。

直近では、ロシアのウクライナへの侵攻・・・ロシアやウクライナと取引がある方は、喫緊の大きな決断を迫られていると思います。 当事国でなくても、欧州からの空輸では、ロシア上空を飛行できなくなることで納期見通しが立たなくなるなどの影響を受けることが予想されますね。

また、コロナ禍、ロックダウン地域から輸入していた場合、現地での感染状況によって調達が滞り、思うような事業展開ができない方も多かったと思います。

・・・このように、海外との取引がある時点で、大なり小なりカントリーリスクを背負っていることは意識しておきたいところ、、、日頃から、関係国や周辺情報は気に掛けておきたいですね。

さて、今日は韓国の大統領選挙の投票日。 ・・・どちらが大統領になるか、また、その勝ち方によって、日本への対応に変化が出ることでしょう。

更なる反日路線となるか解消に向かうか、、、韓国での商売や韓国企業と取引している方にとっては、選挙結果次第で 事業展開の変更を余儀なくされる恐れもありますので、今のうちに今後の方針(対応) を検討しておかれることをお勧めします。


一時代の終わり、、、東急ハンズ買収

2021年12月22日 水曜日

22歳の春、東京に来てほどなく、渋谷の東急ハンズに行った時の感動は今でも覚えています。

見たこともない便利なグッズばかりで、私にとっては雑貨・インテリアのテーマパーク。 1フロア、1フロア見て回ったら、あっという間に閉店時間、、、休みの日には、度々渋谷のハンズに遊びに行きました。

行かなくなったのは、引っ越して渋谷が通勤経路でなくなった時から。 それでも、たまに新宿や池袋のハンズに行ったりもしましたが、、、家にモノが揃ったからなのか 店の品揃えが変わってきたからなのか、グっとくるものに出会えなくなり、購入するのは数年に一回程度になってしまいました。

時代の変化を考えれば、ネット全盛期になり ほとんどの商品はネットで買えるし、価格差(ポイント等の還元含む) を考えれば、東急ハンズはショールーミングの格好の的、、、商売としては相当厳しかったことでしょう。

中小企業診断士の勉強をしていた頃、好事例のビジネスモデルとしてよく目にしたものですが、、、一時代の終わりを感じてしまいます。


創業支援の功罪・・・ (後編)

2021年12月16日 木曜日

(つづき)

はっきり言えば、「創業塾」 では 受講者はお客様なので、そこまで厳しいことは言いません。 本来ならば、まず成功しないといったプランならば、起業を断念させるくらいの厳しさが受講者への優しさとなるのですが、、、「創業塾」 で脱落者を出すと問題となるため、間違ってもそうしたことはしません。

また、飲食店など ある程度ノウハウが確立している業種ならば、専門性の高いアドバイスを受けられる可能性は高いですが、、、特殊なノウハウが必要な業種では、専門的なアドバイスはほぼ受けられないと思った方が良いかなと感じています。

例えば、一般的に必要な事業資金と、アパレル業種に必要な事業資金では、資金に対する考え方が異なるため、、、アパレル業種では 2年程度で、資金不足で廃業せざるを得なくなるケースが多いです。 「創業塾」 では、こうしたことは教えてもらえないのだろうな・・・と 支援をしていて何度も感じています。 (きちんと教えないからこうなっていると、支援機関に苦言を呈したこともあります^^;)

受講者からすれば、専門家に支援してもらったのだから・・・と思うでしょうが、、、そうした変なお墨付き意識は持たずに、「創業塾」 とは一度切り離して、起業する業種の専門知識のある専門家に創業計画書をみてもらう(厳しいアドバイスをもらう)・・・といったセカンドオピニオンをご検討いただければと思っています。

コンサルティングオフィスKでは、アパレル関連業種全般、パン屋さん、洋菓子屋さんのセカンドオピニオンをお受けしております

起業前の厳しい言葉こそ、後々の窮地を回避することにつながりますので、、、くれぐれも 自分を甘やかさないようにしていただければと思っています。

(おわり)