「今治タオル」 といえば、日本を代表する高級タオルの一大ブランドですが、、、まあまあ大変なことをしてしまいましたね・・・。

今治タオルは、水に浮かべて 5秒以内に沈むかどうかを 未洗濯と 3回洗濯の 2回に分けて検査するという独自の品質基準を持っていて、これによって他社製品にはない優れた吸水性を保証しています。 しかしながら、あるメーカーが製造した商品を抜き打ち検査したところ、沈むのに 10秒以上もかかっていたそうな。 こうした品質基準を満たしていない商品が 少なくとも 35万枚出荷されているとのことで、、、

続報を待っていたのですが、22日に報じられて以降 特にニュースに出ることもなく、店頭回収と返品受け付けの対応のみで 理由等は明確にされず。 回収・返品は当然として、故意か過失か、その責任は誰がどう取るのか、再発防止策はどうするのか ・・・そうしたことが明確にされていない現状、残念ながら時間が経つほどにブランドへの信用は低下し、回復も難しくなっていきます。

自宅利用ならばまだしも、(私もそうですが) 贈答目的で購入される方も多い高額商品。 またこうした事件が起きる懸念が頭をよぎると、残念ながら、「今治タオル」 は真っ先に候補から外さざる負えなくなります。 現状では、なぜそうしたことが起きたのかも 再発防止策も明確になっていないのですから、消費者の防衛策としては、また起きると思っておくに越したことはないでしょう(・・・選択肢は他にもあるのですから)。

生活に大きな影響を与えない商品だからなのか、あまりスピーディな対応に見えず残念極まりないのですが、、、「一日では築けないのに 一日で失うのがブランド力」 ・・・『今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略 (朝日新聞出版)』 に書かれていますが、今治タオルのブランディングプロジェクト・クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が かつて言われていた言葉をぜひ思い出していただきたいものです。