私は、中小企業支援の中で、採用に関する相談を多く受けますし、実際に採用面接を頼まれることもあります。 そうした経験の中で感じるのは、会社側が求めていることが不明瞭な状態なら 大卒者は採らない方が良い、むしろ高卒者を積極的に採るべき ということ。

例えば、4年制の大学に行ったとしたら、4年間で大変多くの学びがあるでしょう。 高校生活では得られないくらいの人としての成長もあることでしょう。 ですから、大卒を採用したいと言われる経営者が多くいるのですが、、、

実際には、経営者が期待するほど成長していなかったり、ある面では成長していても ある面では子供レベルに退化したなんてことも(笑) 例えば、資格を持っていたり 英会話ができたりなどという素晴らしい面はあっても、挨拶も返事も満足にできない・・・なんてことが珍しくなかったりしますよねー。

会社側は、高校を卒業してからの 4年間で、具体的にどのような成長を期待していますか? それは、高卒で入社した社員には得られない成長ですか?

私は、大学でなければ得られないことを求めるのであれば、そうしたことを身に付けた大卒者を見極めて採用すれば良いと思いますが、入社後に学べることであれば、わざわざ大卒者を採用する意義はないのかなと思っています。

大学生活は、得られることも多い 4年間ですが、親や学校の締めつけから解放されることで、失われることも多い 4年間という側面も理解した上で 採用活動に臨んでいただければと思っています。