朝、ウォーキングをすると、登校中の小学生とすれ違うことがあります。 歌っていたり 友達と悪ふざけをしていたり 草や枝で遊んでいたり、、、小学生は自由で良いなと横目で見ながら通り過ぎます(笑) そんな中、フト耳に入った少年の言葉。 「ゼロに何を掛けてもゼロなんだよ!」 ・・・ 算数の時間にそんなことを習ったようです。

私はその言葉を聞いて、走馬灯のように様々な場面を思い出したのですが、、、企業支援の中でいえば、「やる気のない人にいくら助言をしても成果はゼロ」 と言い換えることができます。

「いつか分かってくれる」 という教育的見地で接することは大切ですが、、、コンサルタントとして支援する場合には相応の報酬をいただきますし、中小企業診断士として公的に支援をする場合には (企業負担のないことも多いですが)支援機関の予算(≒税金) がかかりますので、費用対効果という観点から そうそう教育的見地とも言っていられないというのが現実です。

つまり、最低でもやる気や危機意識がないと、どんな助言をしてもその場限りの支援となってしまうことが多いと感じています。

私は、初回面談の際には、厳しくも優しくもそうした意欲・意識の面に働きかけているのですが、実はその反応によって、ゼロで終わるか少しでもプラスになりそうか見通しをつけています。 その結果として、成果を出すため、あるいは教育的見地で支援を続けられる場合には支援を継続しますが、企業や支援機関の費用対効果を考えて 継続支援をお断りすることもあります。

外部から支援してもらっているのに成果が出ないという方は、自身あるいは社員に 「そもそも やる気があるのか?」 という部分を振り返っていただくのが成果への近道だと思っています。