昨日は、中小企業大学校・三条校にて、「店舗施設と管理」 についての講義・ケース演習をしてきました。 これは、経営診断基礎研修・・・以前は 「基礎Ⅱ」 と呼ばれていた 商工会議所・商工会などの指導員さんのための研修になります。

「店舗施設と管理」 の講義目的は、お店を持っている(もしくはこれからお店を開きたいというような) 事業者さんに有用なアドバイスができるようになること。 店舗施設に関わるハード面だけでなく (→ ここは施工業者さんの本業)、ソフト面(ハード面の背景にある意図や理論) を確実に理解することが求められます。

その理解度を確認するために実施しているのが 午後のグループ演習でしたが、、、

講義の中で私が繰り返し伝えていたこと ・・・ それは、目に見えている形(ハード面) や事象だけでなく、その背景にある理論を確実に押さえること。 これができていれば特に難しくないグループ演習なのですが、、、今期の受講者にとっては、残念なことに難しい演習となってしまったようですね。

「店舗の 6つの機能」 に照らし合わせてみて何が問題なのか、その問題を踏まえつつ 「店舗レイアウト作成の 6つのステップ」 に従って形に現していく、、、極端な話、テキスト片手に一つひとつ検討していけば、2時間かからずに納得感のあるレイアウトが完成できるはずです。

厳しい言い方をすれば、、、「分かっているのにできなかった」 ということは、それは分かっていなかった、分かっていると思っていたレベルがまだまだ低かったということ。 「分かっていないのに我流で進めた」 ということは、それくらい分かるという驕りもあったのでしょうか・・・。

事業者は、ただここが悪い あそこが悪いと、感覚的に問題を指摘するだけ (もっといえば、自分でも分かっていることを執拗に指摘するだけ) の支援者には辟易しています。 理論的になぜここが問題なのか、それをどのように改善すれば良いのか、理路整然と伝えられる支援者を望んでいます。 そうした事業者の立場に立って支援ができる指導員になっていただけることを期待しております。

(厳しい言葉は、今後の期待への裏返しと捉えていただけると幸いです)