(大船渡市内の写真です)
・・・大船渡駅などがあった市内中心地は 辺り一面 何もなくなり、高台にある線路にまで津波が押し寄せその後 復旧せず、津波を受けたそのままの状態で残る建物もあちこちにありました。
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事業者さんと話して感じたことは、町の復興スピードと支援期限とのギャップから生じる 不安や焦りです。 例えば、仮設施設や仮設店舗では、家賃が無料(もしくは格安で一部負担)で入居できます。
しかし、例えば 2年という期限があります。 入居当初は 「とにかく入れて良かった」 ですが、復興が進まない現状、時間の経過とともに 「2年経ったらどうなるの?」 という不安や焦りが生じてきます。
例えば、自分の土地はあっても、かさ上げ指定があるため すぐには建物を建てられず。 かさ上げを業者に頼んでも いつ着工できるか分からず。 費用は日々高騰するため 既に自腹で賄えないまでに・・・。
例えば、土地もなく、商売も成り立たず、貯金もない人は 選択肢さえもありません。
正直に言えば、震災から 2年以上経った今でも、自身では何ともしようがないという人で溢れているのです。
そんな中で、他に収入源がある人や復興バブルで潤っている人もおり、いわゆる格差が生まれているのも事実です。 すると、被災直後は一丸となって頑張ろうという状況でしたが、段々と足並みが揃わなくなり、物事が進まないだけでなく 感情的なモツレも生じるようになってきます。
復興には時間がかかるとは思いますが、長期化すればするほど、新たな より複雑な問題が生じているというのも事実です。 明日からは 新しい年度が始まります。 国の主導で 早期の復興に取り組んでいただきたいと願っています。