本日 3月1日、2026年卒業予定の大学生を対象とする会社説明会が解禁、この時点で、既に内定率は 4割近いとの報、、、30年以上前の私の頃(就職氷河期最初の年)も、そうした「青田買い」が社会問題となっていましたが、今も続いているのですね^^;
・・・ただ、当時と状況が異なるのは、この数年は「超売り手市場」・・・会社側は、内定を出した人の相当数に辞退されてしまうため、延々と採用活動を続けることになります^^;
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さて、最近になって「就職氷河期世代(1993年~2004年頃)」への救済策が講じられるようになってきましたが、、、それでも、会社側の意識が「若い人(20代~30代)」の採用に偏っているため、採用の多くは行政関連で、民間とのマッチングは上手く行っていない、という状況でしょうか。
なぜ「若い人(20代~30代)」を採用したいのか、経営者や採用担当者からよく聞くこととしては、、、
・体力的に元気(中高年層のような持病がない)。
・社員の年齢構成(ピラミッド)が若返る。
・定年まで 30年はある(未経験から教えて長く働ける)。
・経験が少ない分、一から学んでもらえる。
・頭が柔らかく、知識・技能の吸収が早い。
・給与水準を低くできる。 ・・・等々。
その反面、「若い人(20代~30代)」の採用にはデメリットも多く、、、
・他社も欲しがるため獲得競争が熾烈。
・賃上げが加速し、低い給与水準では獲得が困難に。
・辞めるのを前提に入社(転職が普通の認識)。
・退職代行の利用に躊躇がない(突然辞める懸念)。
・仕事を任せられるようになった頃に、妊娠・育児で突然仕事に制限がかかる懸念(労務規程整備も必要)。
・ご主人の転勤に伴う退職リスクがある。
・指示待ち、打たれ弱い、社会人の常識が身についていない、権利意識が強い等で、周囲の社員が疲弊する。
・・・このように、「若い人(20代~30代)」の採用にはデメリットが格段に多いため、大手企業ならまだしも、採用で後塵を拝す中小企業において、なぜ「若い人(20代・30代)」に固執するのか、疑問に感じています^^;
そうしたことを踏まえ、私としては、会社側の常識が通じず、すぐに辞める懸念や周囲の社員の疲弊につながる懸念のある「若い人(20代・30代)」よりも、「就職氷河期世代(40代~50代前半)」を採用する方が、会社にとって大きなプラス になる、と考えています。
・・・私が感じている「就職氷河期世代(40代~50代前半)」の採用のメリットとしては、、、
・積極的な会社が少ないため、獲得は比較的容易。
・40代半ばなら まだまだ体力的に元気。
・65歳でも働く時代、10~20年は第一線で働ける
(未経験入社でも会社に十分貢献が可能)。
・残りの人生を考えて安易に退職を選ばない
(正社員採用に恩義を感じる人も多い)。
・妊娠・育児、ご主人の転勤等のリスクが少ない。
・不遇の 20~30年を耐えてきた精神力(我慢強さ・根性)がある。
・社会人の常識が身についている人が多く、年齢からくる落ち着きもある。
・詰め込み・競争の中で育ってきた世代のため、能力的に優れた人が多い。
・・・このように、「若い人(20代~30代)」の採用におけるデメリットの多くを打ち消す人材といえます。
もちろん、全ての「就職氷河期世代」がそうだというわけではありませんので、、、面接や適正検査、さらには、試用期間の働きぶりから、自社に合う人なのか見極めることも必要ですね (※若い人より、どうしても知識・技能の覚えは劣るため、やっていけそうかはきちんと確認しましょう)。
人手が必要な業種・業態では、まだ数年は採用に苦労することになりますので、、、「就職氷河期世代(40代~50代前半)」の採用もご検討いただければと思っています。