2日程前から、日銀利上げ観測に関するネット記事が多いと思っていたら、あっという間に追加利上げ決定(2025年1月24日)、、、観測気球と思っていたらリーク記事だったようです^^;
前回もそうですが、個人的にはこのタイミングでの利上げには反対、、、利上げは、あくまでも実態経済や景況感が上向いていることが条件だと思っているので、今の状況で利上げを決定した日銀・政府には不信感しか湧きません。
コロナ禍の出し渋り&無意味なバラマキ施策により、世界各国に比べ内需回復は完全に出遅れ、、、その中で起きているこの物価高騰は、「コストプッシュインフレ(需要が乏しい中、生産コストの増加を価格転嫁したことで起きているインフレ)」に他ならない。
・・・これを認めずに、単に物価上昇率しか見ないから利上げという判断にしかならないのでしょうが、、、利上げしたところで、需要や投資が加熱したインフレではないため抑制効果はなく、コストプッシュインフレは継続、、、金利負担分の価格転嫁も起きるし、社会保障費や税負担も増えていくため、内需関連と国民生活は一層苦しくなっていくことでしょう。
会見で話していた利上げの根拠としている賃金上昇にしても、春闘に名が連なる大企業の話で、中小、特に小企業や小規模事業者に雇われている人に対しては、正直、賃上げなんて申し訳程度の状況。 ・・・それも多くは、最低賃金が引き上げられたから、とか、従業員の溜飲を下げてもらう、といった最低限の賃上げですから、物価上昇を踏まえた継続的賃上げなんて夢物語。 さらにいえば、大企業が賃上げした分、取引価格は抑えられる(低減を求められる)ため、間違いなく、廃業・倒産は増えていくと考えています。

ちなみに、東京商工リサーチが行った企業アンケート(2024年10月実施)によると、主要行から 0.3%の金利引き上げを打診された場合、「他行へ調達を打診する」「借り入れを断念する」と回答した中小企業は 58.3%に上るとのこと、、、この割合の企業が本当にそうするとは思いませんが、仮にこの半数でも、つなぎ融資や設備投資を行わなかったら、社会・経済に大きな影響が出てくることでしょう。
また、企業の新陳代謝(小さな企業は退場・大企業に合併)も図れるため悪いことばかりではないなどと、物事を表面的にしか捉えない発言も目に付くようになりましたが、、、そこにしかない多くの技術やノウハウは、他社に引き継がれることなく失われることは必定、そして、引き継ぐにしても国内とは限らないため、貴重な経営資源が外国企業に流出し、国際競争力がますます弱体化する懸念も。 雇用にしても、人手不足と言いながら何だかんだ選んでいるのが実態で、、、欲しいのは 20代・30代、有能な経験者でも 40代半ばまで・・・新陳代謝が進めば、中年世代の失業者が増えていくことでしょう。 (新陳代謝と得意げにコメントする人は 20代・30代が多いと思いますが、、、親世代の失業は、親族の生活扶助義務や税負担等で自身に跳ね返ってくるので、ご留意を^^;)
答え合わせは 1~2年後かな、、、その時、この国はどうなっているでしょうか。。。