これまでも、廃業倒産が増えた時期がありますが、古くはバブル崩壊、震災、消費税引き上げ等のタイミング、、、

近くでは、新型コロナ・・・業界によっては 丸3年に渡り多大な影響を受けたし、多くの業界では コロナ明けも業績は元に戻らず、助成金終了や返済開始のタイミングで、耐えかねて廃業倒産に舵を切る事業者が続出。

それでもまだ頑張っていた事業者、あるいは、立ち直った事業者であっても、その後の物価高騰(ガソリン価格、光熱費、原材料価格、仕入価格、人件費等の上昇・高止まり)で、事業を断念する事業者が続出しています(現在進行形)。

私がかつて支援した先も、最近になって 3社(者)、廃業倒産したとの情報が、、、

ただ、それらは支援が上手く進まず、角が立たない形で支援打ち切りとなった先だったため、、、冷たい言い方かもしれませんが、「まあ、そうなるよね」というのが正直な感想でした。

廃業・倒産に追い込まれる前に気付いて欲しい…

新型コロナ以降、対面→非対面集合/団体→分散/、さらに、インフレ下においては、あらゆるモノの価格が高騰など、従来の考え方では通用しない時代に急激に変化しました。

例えば、「良いものを安く、気軽に皆が集まれる居酒屋」などは、原材料価格、光熱費、人件費が高騰する中、良いものを作るための原価や店舗の維持費が高騰し、良いものを安く提供できない状態に。 コロナ禍で消費行動も大きく変化し、それ以前のように集まって飲むという行為も減少。 つまり、これまでのコンセプトでは事業が成り立たない状態になっています。

・・・そうした大きく変化した経営環境下では、パラダイムシフト / パラダイムチェンジ(これまでの考え・価値観を変えること)は必須、、、そうした考えを前提として、「変えたくないこと」「変えなくても大丈夫そうなこと」を考えていくことが求められます。

上記の居酒屋であれば、、、個食しやすいレイアウトに変更する。 店に呼ぶ努力より、持ち帰りメニューやデリバリーに力を入れる。 「酒」から「食」にシフトする。 周辺で扱わないメニューや健康志向など今求められている志向に合わせたメニューを開発する。 人手が少なくて済むようセルフオーダーシステムやセルフサービスを導入する・・・等々、ターゲットやメニュー提供方法を変えていく必要があります。

・・・ちなみに、前述の 3社(者)の支援では、「一切を変えるつもりはない!」、あるいは、変わらなければ!と思ってもらえても、「いざ行動する局面で急ブレーキ(やはり変える必要はない!)」・・・という状況でしたね^^;

今、支援している中でも、たまたまコロナ禍に業績が維持できた、あるいは、借入が少ない・人手があまりいらないなどから まだ持ちこたえているものの、パラダイムシフト / パラダイムチェンジ できないまま漫然と事業を継続している先もあるため、、、私の中では、廃業・倒産予備群と位置付け、(私だけ)少し焦りながら、変革を促している状況だったりもします^^;

旧来型の変わらない(変われない)事業者にとって、これからますます厳しい経営環境となりますので、早く認識を改めて、行動に移していただけることを切に願っています。