宝塚音楽学校応募資格から「容姿端麗」の表記がなくなった、と注目記事に挙がっていました。

・・・今の時代そうだろうねという気持ちと、でも、宝塚を見る側は普通に「容姿端麗」な人を求めるよね、、、今回のことは、色々事件もあって批判の種を潰すためで、採用基準に「容姿端麗」は残るよね、と多くの人が感じていることでよう^^;

さて、我が国では、男女雇用機会均等法が施行されて以降、雇用対策法職業安定法の観点からも、応募資格に記載できない NGワードが増えていきました。 ・・・分かりやすいNGワードとしては、「男性のみ」「○歳以下の方」「子供のいる方は不可」などなど。

・・・社会・意識の変化も進み、理解・納得できるところもあれば、募集側の実情として、何ともいえない面も。。。

● 例えば、社内の年齢構成を見ると 30代~40代前半が全くいない、上の年代が定年になると組織的にまずい、ということで採用しようと思ったとき、、、当然、欲しいのはその年代。 ・・・40代後半~50代の人から応募があり、良さそうな人だと採用しても、年齢構成の問題は解決しないのですよね。

● 例えば、小さな子供のいる社員が、子供のことで急な欠勤が増えるなど業務に支障が出ているため、サポートができる人を採用しようと思ったとき、、、当然、小さな子供のいる人の採用は避けよう、と考えてしまいます。

● 例えば、結婚出産育児により、次々と女性社員が退職・休職となるため採用しようと思ったとき、、、出産を考える年齢の女性はできる限り避けたいし、そうなると男性の方が安心だよね、となります。

・・・これらは支援であった例ですが、、、こんな事情があっても、NGワードに抵触しないように募集することになるため、応募があるのは 採用基準でNGとしている人ばかり、なんてことも^^;

すると、経歴書など読むことなく年齢で判断して「書類選考の結果、残念ですが・・・」の通知、あるいは、形だけの採用面接を行い「選考の結果、残念ですが・・・」の通知を出すなんてことに、、、応募者もたまったものではないですが、法律の縛りから、こうしたことをせざるを得なくなっているのです。。。

社員を募集したいけれど、表に出せない採用基準も…

誰もが平等というのは良い思想ですが、募集側の実情と合っていないために、募集側も応募者も余計な労力を使うことに、、、この辺り、双方が割り切ってやっていく(採用NGだけど形だけ面接する/○歳は不採用だと思いながらも応募する 等)しかないのかな。。。

・・・そもそも、NGワードは就職が難しかった買い手市場時代の産物。 社会構造が大きく変わりどこも人手不足売り手市場となった近年、応募資格に制限を付けるほど採用につながらなくなるのだから、、、本音ベースで応募資格の表記ができるよう、NGワードの規制は緩める方向に転換していくことがお互いのためになるのでは、と思っています。