Uターンラッシュピークの日に、新千歳空港の保安検査場の先にある店舗からハサミが紛失、、、安全確保のため乗客の保安検査をやり直す事態に(既に搭乗した乗客も)。 満席便が多い中、大幅遅延欠航も出るなど大混乱となったとのこと。

私はその頃、青森にいて 北海道放送を見ていたので気になっていましたが、続報は何とも不可解
・翌日に店舗内でハサミは見つかった
・ハサミが見つかった状況は保安上公表できない
・紛失経緯や原因は調査中
・ハサミは使用後に金庫に入れるルールだった
・管理会社は「管理意識の徹底を今一度図っていく」とコメント

保安検査場を通過した先のため、たとえ店員であってもハサミが自由に使える=事件に直結する可能性があります。 そう考えると、使用場所に制限(制約)も必要でしょうから、切断不可能なチェーン等で固定する(チェーンの長さの範囲でしか使えない)など、使用場所を物理的に限定する必要もあると思うのですが、、、それなら紛失自体あり得ないわけで、そもそも適切なルール設定がなされていたのか、疑問が浮かんできますね^^;

アパレル業界の事故といえば・・・

さて、アパレル業界の事故といえば、真っ先に挙げられるのが「。 サンプル作成縫製には、まち針ミシン針などが必要不可欠、、、でも、小さくて目立たないものなので、まち針を抜き忘れて出荷してしまったり、折れたミシン針の先が混入したまま出荷してしまったり、それが店頭での品出し作業時やお客様着用時に刺さったり、、、以前は結構な事故があったと聞いています。

・・・針混入が多発していたバブル期は、お客様から「針が刺さった」とお申し出があった場合の賠償金相場は 1針100万円、小指がない人が来ると 200万円になる、と笑い話にならない実話を聞きましたね(←少し盛った話とは思いますが^^;)

そうしたこともあって、大手アパレル・流通・商社を中心に、1回で取引停止賠償金の負担など、相当な厳しい姿勢でメーカーと交渉、、、針使用開始・終了時の管理簿記載、終業時の針の本数確認、生産過程でのハンディ検針機の使用、箱詰め直前の検針機の使用やレントゲン検査機の導入など、細かな現場指導を重ねていきました

それをやらなければ取引できない等の厳しい姿勢で臨んでいたため、メーカーもやらざるを得ず、、、でも、例えば、製品を検針機にかけた後に袋詰め → 袋詰め時に修整用に置いていた針が混入した・・・など、そもそものルールが間違っていたなんてこともザラで、繰り返し現場指導が必要でしたね。 (→正解は「袋詰めしてから検針機に通す」でした^^)

・・・そうしたノウハウがない小規模ブランドなどは、今でも「針」混入が発生しているのかな。。。

事故防止は、①意識付け②適切なルール設定③ルールの厳格運用・・・この 3つが揃って可能となります

・・・に不備があれば をやっても事故につながる、 ができていても、が緩めば が形骸化して事故につながる、、、このように、それぞれが連動しますので、3点セットで取り組んでいただきたいと思っています^^