私は、中小企業診断士経営コンサルタントとして東京都内で創業し、今は 18年目(2023年現在)。 今でこそ相応のキャリアを積み、専門家として活動できるようになりましたが、、、創業当時は ほぼ無収入ひたすら POPを作る日々でした

・・・というのも、アパレル業界での 11年半に渡る現場経験から、アパレル関連ならとの自負はありましたが、アパレルの色が付くと それ以外の仕事はこなくなるそれでは数年で先細る!と危惧し、ひとまず 2年は下積みと決め、アパレル業界でのキャリアは封印。 3年は無収入でも生活できる貯蓄はしていたため、多様な経験・ノウハウを得る時期と決めて活動していたのでした。

だからといって、コンサル会社に就職したり 誰かの下について学んだりというのも気が乗らず、基本は独立独歩。 まず ピンときたのが、すぐに効果が現れる、良否が如実に分かる POP。 毎日、本やネット情報、街中の POPを見ながら、独学で POPを作っていました。 特に最初は微妙なものも多かったですが、作れば作るほど上達するもの、、、ある時から、店で 商品やメニューのこだわりなどを聞き、写真を撮らせてもらい、家で POPを作って、「よかったら使ってください!」 とプレゼント・・・こんなことをしていました。

何度か POPを作った店で、自分でも中々の傑作ができると、店主もそう感じたのか 「お金払うから請求書持ってきて!今までの分も金額に入れて。」と言われ、、、この時に請求した 1,000円が、私の初めての売上でしたね。 ・・・でも、修行のために勝手にやらせてもらっているので、と、以後お金は固辞し、今まで以上に POPを作ってプレゼントしました。

・・・こんな風に、私は、「苦労は買ってでも」との昭和の考え方を地で行っていたのですが、、、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視成果につながるか分からない苦労や無駄を嫌う 平成・令和世代にそんな話をしようものなら 引かれること間違いないでしょう^^;

ただ、POPをきっかけにして、 → 陳列・レイアウト → 店舗施設 → 顧客管理 → 商圏分析 というように、数珠つなぎで関連する未経験分野に幅を広げていくことになり、それが正式な依頼や多様なキャリア形成にもつながったため、私にとって、最初の苦労は必要不可欠なものでしたね。 ・・・まあ、苦労と言うと敬遠されがちですが、一連の流れを当初から私が練った戦略によるもの(←全くそんなことはないですが^^;) と置き換えていただくと、若い世代の人にも、苦労一見無駄と思えるものについても 考えるきっかけになるかな??

これから創業される方、また、組織でのキャリア形成にお悩みの方は、こんな考え方もご参考にしていただければと思っています。