(つづき)

それでは、この状況がどうしたら解消されるか、どのように生き残れば良いか、、、

● マクロの視点

・エネルギー価格は、大きくはロシアが終戦に舵を切らない限り高止まりが続くでしょう。 原油産出国の方針が変われば、原発を次々再稼働させれば 緩和されるでしょうが、そこに期待しても…なので、当面こうした状況は続くと思っておく方が良いでしょう。

・輸入品価格は、円安傾向がどうなるか次第。 現状は一旦の落ち着きを見せていること、米国の景気減速懸念が出てきたため 大幅な円安には振れないように思いますが、、、以前のような円高にはならないため 輸入価格の大幅減とはならないでしょう。

・内需は、コロナ以前から消費は低迷していたのですから、今後も大した期待はもてず、、、やはり、コロナ回復によるインバウンド復活や海外販路に期待となるでしょう。 ただ、米国の景気急落の可能性もあるため、特にインバウンドは隣国に期待することになるでしょうか、、、個人的には、また煩くなって嫌だなと憂鬱ですが。。。

戦争、原油産出量、為替、疫病等・・・グローバル視点での動きが、いつ、どのようになるか次第で大きく予想も変わっていきますが(→例えば、ロシアが核兵器を使用した場合等)、、、現状は一応の落ち着きを見せていることと、緩和に向かう状況も見えてきているため、個人的には、予断は許さないものの そこまで悲観的に考えなくてもよいのかなと思っています。

● ミクロの視点

・原価・諸経費高騰による値上げは仕方ないことととはいえ、そろそろ購入者側が限界を迎えているため、、、値上げしても価値が認められる商品(製品)となるよう、付加価値を高めることやブランディングが大切な要素になると考えています。

・引き続き、仕入品の値下げ交渉や安い供給先への変更等も必要、、、その反面、それによって付加価値が下がる、ブランディングに貢献できなくなると、全体としてはマイナスに働きますので 注意が必要です。

・これまでもそうですが、消費減退期はそもそも売れませんので、、、少しでも興味をもっている人を探す=販路を増やす、販売チャネルを増やすことが非常に大切な要素になります。 遅ればせながらでも、WEB販売を始める、ターゲットを外国人とした商品を開発するなどにも、取り組んでいただければと考えています。

・エネルギー関連は、政府が電気料金補填の方針を打ち出したものの、いつまでも続くわけではないため、補助金を活用しながら省エネ設備への更新等は、中期的な視点でも考えておかれるとよいとでしょう。

まずは、マクロ的な影響が落ち着くまでは 耐える状況が続きますので、、、新しい年の始まりに、自社の戦略を改めて考えてみてはいかがでしょうか。

(おわり)