少し前からにわかに出てきた 「節電ポイント」、、、夏の電力ひっ迫を回避するために、節電状況に応じてポイントを付与するというもの。

巷では、なぜポイント? 電気代割引すれば良いのに・・・との声も挙がっていますが、、、ポイントを付与すればポイントを使うことになるため、その分、経済活動につながる・・・単に割引するよりも波及効果が大きいとの考えによるものですね。

ただ、私自身はこれを肯定してそう言っているのではなく、、、結局、ポイント付与に当たり、結構な額の事務手数料を払うのですよね? それって税金ですよね? ポイント付与する大手企業への振興策のダシに使われていませんか? ・・・と、巷の反対意見に私も賛同しています。

それに、これだけ所得が増えず、物価が急上昇する中では、節電=家計の防衛に直結するもの、、、わざわざ税金を使ってポイントで吊るようなことをしなくても、それぞれに考えるのでは?と思っています。

さらに、小まめに電気を消して冷房も我慢して 月20円ポイント付与など、まあ労力と釣り合わないだろう とうがった見方もできますし、、、普段から節電意識の高い家庭や、コロナ禍、白物家電の買い換えが急増しましたが、そうした家庭は既に消費電力が抑えられているはずで、、、節電状況を昨年との比較とされたら、実質的にポイント対象外の家庭は結構な割合いることでしょう。。。

また、こうしたことに反応する高齢者層がいると過度な冷房控えにつながりかねず、健康被害者が出てしまうことも懸念されます。 ・・・そんな声がチラホラ挙がると、急に、夏だけでなく冬の電力ひっ迫のための布石としているとのテレビ解説が急増する始末。。。

・・・と、家庭ではまあ成果は出ないため、、、公共施設や公共交通機関、政府とつながりある団体、経団連企業等に要請し、形ばかりの成果を吹聴することでしょう。 それでも思うようにいかないため、ブラックアウトの懸念! など、そうした話題を取り扱う(脅しをかける) ニュース番組が増えることでしょう。。。

こんな筋書きが見えているので、多くの国民は無関心、、、逆に節電意識そのものに影響が出てしまう懸念さえあります。

個人的には、節電家電や LEDへの一層の買い換え促進、個人向けソーラー蓄電機購入の補助、遮熱カーテン・断熱シート等の購入の補助、冷感素材の衣類や寝具、保冷剤等の購入の補助、スーパークールビズ推進…等々、、、ポイントを誘因とした電力抑制(→家庭の我慢推進) ではなく、生活が快適になる施策を誘因とした節電策を実施していただきたいと思っています。

さて、皆さまの会社では、従業員がやる気を起こすために、適切な誘因設定ができていますか?