夏休みも終わり、今日から仕事始めという方も多いのではないでしょうか。 私は、動けないこともあって、一足早く2日前から自宅で仕事を始めました(苦笑)

秋(晩夏)の大きなお仕事第一弾は、中小企業大学校・仙台校にて 「商圏分析」 の研修です。 ということで、今日は 商圏ネタにしてみました。

さて、商圏分析を学ぶ際に 賛否両論あるのが 「(修正)ハフモデル」 。 そんな机上の計算に意味があるのか? と怒る方もいるのですが、(実戦でどう使うかは別として)理論的には面白いものがあると思っています。

ハフモデルとは、米国のハフ博士が考案したモデルで、消費者が店舗に引き寄せられる割合をみるものです。

これは、巨大SCや都市間の距離など 日本の実情には合わない・・・ということで、当時の通産省が日本の実情に合わせて修正したのが 「修正ハフモデル」・・・ 消費者の吸引力は、売場面積に比例して、距離の2乗に反比例するという理論です。

例えば、ある町から西に2kmの所にある売場面積100坪のA店と、東に6kmの所にある売場面積300坪のB店があります。 修正ハフモデルに従って計算すると、その町の75%はA店に、25%はB店に行く(であろう)という理論的な数値が計算できます。

計算の仕方や実戦での使い方などはまた別の機会にして、今日は、この 「距離の2乗に反比例する(=逆2乗の法則)」 という所にスポットを当ててみたいと思います。

例えば、りんごが落ちてくるのを見て発見したニュートンの 「万有引力の法則」 ですが、りんごにかかる引力の強さは距離の2乗に反比例します。

例えば、店舗で重要な照明ですが、光の強さは距離の2乗に反比例します(・・・1mの距離で100lxの明るさのスポットライトを 2mに離した場合、照度は25lxになります)。

例えば、原発の放射能漏れなど気になるところですが、放射線の強さは距離の2乗に反比例します(・・・なので、事故の際は遠くに離れている方が安全なのです)。

実は、私たちは、知らず知らずの内に 「逆2乗の法則」 の中で暮らしているのです。

もしかしたら、遠距離恋愛なども 「相手の魅力に比例し、距離の2乗に反比例する」 という逆2乗の法則になっているのかもしれませんね(笑)