「夫婦が老後 30年生きるためには、老後資金が 2,000万円足りない」 とした金融庁・金融審議会による報告書を、財務・金融担当大臣が受け取らないと発言したことに端を発した一連の騒動、未だ沈静化せず 連日報道されていますね^^;

個人的に思うのは、何をそんなにモメているのか、老後資金が 2,000万円足りないというのは、もう何年も前からの常識ではないか?・・・ということ。

私が AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会資格) の資格を取ったのは 2001年のこと。 その頃から、年金支給額の減額や支給年齢の引き上げによって、年金に期待するのは厳しい、、、だから、老後資金は確保しておこうね! と FP業界では当然のことのようにいわれていました^^;

金額については、持ち家かどうか、生命保険等の金額、扶養者の有無 等々によっても変わってくるけれど、ざっくりと 1,500万 とか 2,000万と言われていましたね。

報道では、色々文句を言う人がいたけれど、「ねんきん定期便」 を見てちょっとイメージすれば、月々の不足額はすぐに分かるもの。 ・・・仮に 月 5万円不足するとして、×12カ月 × 30年 と電卓をたたけば、1,800万円老後資金がないと困ったことになる というのは小学生でも分かる話ですね^^;;

毎月いくら不足するのかは、働けると見込む年齢や生活水準、あるいは、国民年金か厚生年金か等々、個々の事情で変わってくるものですが、多くの人は毎月不足が出てくることになるのでしょうね、、、ということを理解するのが一番であって、必ず 2,000万円不足すると決めつけるのはおかしいとか、投資を推進するためのプロパガンダだ ・・・などと騒ぐのは、論点が違うと呆れて見ているのでした^^;

「資金繰り」 の意識がなく続けてこられた事業者への支援でも、こうした先々の資金不足を理解できない場合が多いのですが、、、会社員になるにしても起業するにしても、子供の頃からのお金にまつわる教育は必須だな・・・とつくづく思うのでした^^;;