政府の働き方改革や企業の業績悪化(伸び悩み) などもあり、にわかに 「残業ゼロ(限りなく減らす)」 の取り組みが注目を集めていますね。

私は、今は残業という概念のない働き方ですが、、、かつて勤めていた会社では、残業してもしなくても毎月一律 24時間分の残業代が支給されていました。 これは 36協定で定められているとのことで、毎日定時で帰った社員も 100時間残業した社員も、24時間分支給されることになります。 入社当初は 「変な制度だな」 と同期と話していましたが、その内 疑問も持たずに 24時間を超える残業をこなしていたものです。

ちなみに、数年後、これは違法とのことで労基が入り、新聞を賑わすほどの一大事件となりましたが、それはまたの機会に^^;;

さて、私の残業の状況は、その時々の部署にもよりますが、早朝出勤→終電ギリギリ帰宅、唯一 9時-5時だったのが土曜日 ・・・といっても土日は会社が休みなのでこっそり出勤という勤務実態、、、仕事量の多い部署ではこんな毎日が続きましたね(懐)

それでも感じるのは、だから短期間で飛躍的に能力が高まっていったということ。 例えば、毎日 16時間+土曜日に業務に従事したことで、あまり残業しない社員が半年掛けて出来るようになることが 3ヶ月も掛からずに出来るようになったということ、、、従事した期間よりも 2倍以上のキャリアを積むことができたのですよね。

実際には、こうした働き方によって、プライベートもなかったり 体を壊したりした時期もありますので、これが良い働き方かといえばそうは思いません。

ただ言えるのは、「残業ゼロ(限りなく減らす)」 ということは、それだけ実戦経験を積めなくなる(経験値が上がらない) ということ。 残業がなくなった分、外で勉強することで幅を広げることはできるかもしれませんが、実際には、現場で試行錯誤しなければ(時間を掛けなければ) 身に付けられないスキルが多かったりします。 加えて、早く帰ることで 家族サービスや余暇の充実も推奨していますから、外で勉強する人は果たしてどれだけいるのか、、、

「残業ゼロ(限りなく減らす)」 の取り組みを進めたことで、社員の能力が中々上がらない、社員が成長しない会社になった、日本の競争力が落ちた ・・・なんてことにはならないことを願っています^^;;