予告通り、「でもね・・・」 からスタートです^^

でもね・・・、押さえるべきことが押さえられていないレベルの低い経営計画書は、目標に到達しづらい、期待する成果につながりにくい計画書であることを意味しているのですよね。

ここで問題なのが、「小規模事業者持続化補助金」 は 経費の 3分の1 が自己負担であるということ。 例えば、75万円経費が掛かる計画の場合、25万円は自己負担となります。 つまり、その計画を実施することで、最低でも 25万円稼げなければ、「採択された」 という満足のために 大金を払っただけということになってしまいます。

粗利25万円というのは、、、例えば、洋菓子店を経営していて、ケーキの粗利が 60%とすると 売上 416,666円に相当します。 ケーキ 1個 400円とすると 1,042個の売上に相当します。 1日 150個販売すると 7日分の営業に相当します。 7日間、朝早くからケーキを作って、接客をして、翌日の仕込みをして、掃除や後片付けをして ・・・そうして稼いだお金を捨てるのと同じことになります。 (※これは粗利で試算していますが、本来はもっと厳しく営業利益で考える必要がありますね)

この数年、「小規模事業者持続化補助金」 で採択された事業者の支援を何度も行っていますが、計画で見込んでいたような成果は得られておらず、単に資金繰りを圧迫しただけとなっている方が非常に多かったりします。 経営計画書のレベルが低いにも関わらず採択されてしまったことで起きた悲劇とも言えますが、、、

ですから、「採択されるかどうか」 という目先の利益ではなく、「成果につながる経営計画書を作り上げる」 という本質的な目的に目を向けていただきたいと思っています。

それでも、補助金がなければ新たな取組もできない経営状況の事業者が多いのも理解していますので、「補助金を得ることが目的の計画作り」 というのも否定はしません(→ こうした支援を行うこともあります)。 そうした時にでも、「自己負担分は必ず回収する!」 との意識を強く持って取り組んでいただきたいと切に願っています。