前回https://consult-k.jp/colum/?p=811 の続きです。

 

次に、ちょっと微妙なところです。 「世界最大」と称する5000平米の売場・・・広すぎる・・・というか、高すぎます(苦笑) 1フロア1フロアはそれほど広くはないのですが12階まであります。 そして、フロア毎にカテゴリーの提案をしているため、どこにどのような商品があるか行ってみないと分からないのです。

例えば、私がプライベートで来たとして、私には関係のないレディースオンリーのフロアは飛ばすとしても、それ以外のフロアは見て周らなければなりません。 路面店では、メンズ・レディース・キッズなどカテゴリー毎にエリアを分けているため、そこまで苦には感じませんが、銀座店の場合、メンズの上にレディースがあり、さらにその上にメンズ、ユニセックス、そしてレディースという感じでフロアが入り組んでいるのです。 上に、上に、引き込むための工夫だとは思うのですが、人によっては少し煩わしさを感じるかもしれません(・・・ウインドウショッピングで行くには楽しいかもしれません)。

ちなみに、エスカレーターですが、1フロア移動するのに30秒かかります。 現在、危険防止の引き込みルートを設けていることもあり、平均すると35秒、長いところでは50秒もかかりました・・・1人で乗っていると想像以上に長く感じますよ(笑)

 

さて、あちこちの記事で書かれているように、外部の目から少々疑問視されているユニクロ銀座店ですが、私も、おそらく収益的には厳しいように感じています。 そもそも単価のそれほど高くない商品を扱っていながら銀座の一等地・・・それだけでも採算が合うのかな?と思います。

しかし、かつて日本人が海外旅行を楽しみ、人によってはブランド品を買い漁っていた時代があったように、今はアジア系の観光客が銀座を闊歩しています。 そうしたことを考えれば、単純に国内の商売の基準にのみ照らし合わせて成功の可否を論じても、あまり意味がないように思います。 個人的には、ユニクロ海外戦略の一環としての 「旗艦店」 という位置付けを考えれば、銀座にこのような店をオープンさせた時点で、既に成功したといっても過言ではないように感じています。

東京近郊の方はもとより、遠方にお住まいの方も出張などで東京に来る機会があれば、ぜひ見ておかれると良いと思います。 店内のあちこちに経営のヒントとなる要素が転がっていますよ。

ネタがなくなってしまうので、今は書かないでおきますね(笑)