昨今のような成熟した時代になると、とかく 「考えて仕事をする」 なんてことが言われがちですが、、、実はこれは 「破」 の段階。 その前に、「指示されたことが正しくできる」 という 「守」 の段階があります。

このような段階を踏まずに上の段階に進ませる風潮が、早熟な(=最初はとても優秀だと思っていたのに、後にピタっと成長が止まる) 社員を増やすことにつながっているのかなと思っています。

例えば、仕事の基本中の基本として、新人さんに 「メモをとりなさい」 と言うことがあると思いますが、、、新人さんに限らず、「メモを正しくとれない人」 を見かけることが多くなっているように感じています。

例えば、メモをとる習慣のない人は、「ここは重要だよ」 とか 「書いてね」 と言わないとメモをとらないです。 考えることが先んじる人は 考えていて聞き逃しがあり、また、重要なことだけを書く人は 重要だと思うポイントがずれていることが多く、どちらも情報を正しく書き留められていない傾向が高いです。  電子手帳やスマホにメモする人は、手書きの人に比べて圧倒的に情報量が少なく、絶対にメモしてもらわないと困る情報が抜けていることが多いです。 などなど・・・(笑)

実はメモをとるという行動にも 「守破離」 の段階があるのですが、、、時間をかけてそうした訓練を経てこなかった人は、残念ながら不十分なメモとなってしまうのです。

(つづく)