平成28年3月26日、いよいよ 「北海道新幹線」 が開業しました。

この数日のテレビでは 盛況ぶりを伝えていますが、、、新聞やネットでは、そうした様子とは異なる現実的な情報がチラホラと挙がってくるようになりました。

朝日新聞によると、開業 2日間の 「北海道新幹線(新函館北斗―新青森)」 の乗車実績は、26日は約 14,200人で乗車率は約 61%、27日は約 8,700人で乗車率は約 37%。 さらに、開業後 9日間の平均予約率は約 24%(3月21日現在)で、JR北海道は平均乗車率を約 26%とみているとのこと。

例えば、アパレル業界的にいうと、P消化率 61%はなんとか及第点、37%とか 26%となると、1シーズンで閉店させないといけないくらい厳しい数字です・・・。

やはり、現状把握には、定性情報(=テレビで伝えているような盛況な様子) だけでなく、定量情報(=数値で表した情報) も必要ですね。

ちなみに 毎日新聞によると、全線開業して 5年経つ 「九州新幹線」 の直近乗車率は、博多−熊本で約 49%、新大阪直通車輌で約 57%と健闘していますが、JR九州管内のみを走る車輌は約 34%、熊本−鹿児島中央は約 35%とのこと。 乗客が多く見込める区間でもこの程度、そうでない区間は低調な数字となっています(汗)

北海道は、GW頃から 桜やレジャーシーズンに入るため、もう少し数字も上がってくるとは思いますが、年間平均ではどうでしょうか、、、1-2年もすると本数を減らすことになって、それでやっと乗車率 50%とかになるのかな???

皆さまの会社でも、現状把握の際には、「定性情報」 だけでなく 「定量情報」 も合わせて確認することで、より現実的な姿が見えてくると思いますよ。