安倍首相は、本日の衆院予算委員会で、「厚生年金への加入促進対策」 を強化する方針を示しました。 加入漏れとみられる事業所は、約 79万箇所にものぼるそうで、、、

従業員からすると、本来は厚生年金に加入する資格があるのに、国民年金に加入しなければならないという不利益を被っていますが、、、経営者からすると、保険料を払うと経営を維持するのが難しくなる という状況なのでしょう。

それでも、実際に従業員が不利益を被っていますし、国としてのルール(雇用主の義務) なのですから 許してはいけない、、、でも、それを強く迫ることで、倒産・廃業に舵を切る、あるいは、パートの出勤日数を減らすなども考えられますから、そうなると従業員は今よりも困った状態になります。 つまり、完璧を目指せば、全て失う可能性も 本末転倒になる可能性もある ということです。

世の中のブラック企業問題にはこうした背景もあったりするので、正論だけでは通用しないのが正直なところなのです(・・・決して肯定はしませんが)。

ただ、国が動くということは 相応の成果(=違反状態の改善) を求めますので、義務違反をしている経営者は 国の指導・勧告にどう対応するのか、また、そうした会社の従業員は 経営者の動向にどう対応するのか、、、それぞれがそれぞれの視点で、事前に対応を考えておかないといけないのかなと思っています。