(前回からのつづき)

実際のところ、私が研修で伝えていることは そんなに難しいことではなく、多くの場合その人がついてこれていない(理解できない・頑なに理解しようとしない) だけであって、往々にして、事業者さんは(あるいは他の支援者は)  十分に理解できる内容だったりします。

以前、小規模事業者さんへの専門家派遣でこんなことがありました。

同席した支援機関の指導員さんは相応の指導員歴があり、事業者さんとのやり取りの中で自身の見解を積極的に述べていましたが、、、開始して 30-40分もするとやり取りに全く入ってこれなくなり、メモも取らなくなり、ただこっちを見ながら座っているだけ。 大丈夫かな と気にはなりながらも事業者さんとのやり取りを続けていると、、、事業者さんは指導員さんの方を向き、「○○さん、大丈夫? 話についてこれてますか?」 と苦笑い、、、指導員さんは顔を赤くしてシドロモドロに・・・

(冗談めかした言葉の中に厳しい一言、、、担当なんだからメモくらい取ろうよ・・・)

こうして指摘した事業者さんは初めてでしたが、実は このような指導員さんは初めてではありません(→ その時の事業者さんも 話についてこれていないのを感じていたことでしょう)。 分からなければ質問しながら理解すれば良いし、私は指導員さんに説明する意味も込めて丁寧に伝えているのですが、そうしたことも理解できないくらい基礎的なことが分からない、、、残念ながら 稀にそうした指導員さんに会うことがあります。

今の時代、小規模事業者への支援であっても より高度なことが求められていますし、実際には、支援者側が高度だと思っているだけで、事業者側は支援を通じて十分に理解できていたりします。 伴走型の支援などといわれていますがその前提として、、、キツイ言い方かもしれませんが、くれぐれも支援者側が足手まといにならないよう、自身の知識・支援技術を高めていただけることを切に願っています。