今夏は、「ゆう活」 と称して 国が積極的に早出(仕事は早めに終える) を推奨したことから、早出→ノー残業を行っていた企業が多かったようです。 私の支援した中でも、そうした活動をした企業が何社かあったのですが ちょっと気になったことが、、、

それは、朝早く仕事を始めて 定時で帰ることを推奨していたのは良いのですが、朝だから残業ではない(=残業代はかからない) という認識の経営者や幹部社員が複数いたこと・・・。

言葉としては、「残」 = 夜のようなイメージもありますが、、、残業代とは、時間外労働の対価のこと。 朝働こうと夜働こうと、定められた時間以上に働いたのなら、当然にその分は支払うことが求められます (※個々の契約にもよります)。 仮に 残業代削減の目的で早出をさせるのなら、早く出社させる分、終業時間を早めなければなりませんね。

実際には、早朝から働くことで、ラッシュ前に通勤できる(社員も楽)、涼しい時間帯なので光熱費削減につながる、電話や来客がないため仕事の能率が上がる 等々、様々な要素を総合的に考えると経費削減につながりやすいということであって、長く働かせても人件費は変わらないということではありませんので誤解のなきよう・・・。

ちなみに、残業代等 賃金請求の時効は 2年です。 ブラック企業などという言葉が一般化している(& 叩かれる) 時代ですから、時間外手当を適切に支払っていない場合は、後々大ごとにならないよう 今の内に清算しておかれることをお勧めいたします。