何年か前に読んだ 「書店ガール」 という小説がドラマ化されました。 先程録画しておいたのを見ましたが、「ああいう本好きな書店員さんがいなくなったから 出版業界は衰退してるんだよなあ」 としみじみ感じました。

書店員さんは、見た目には屋内の過ごしやすい環境で 優雅に働いているようにも見えますが、、、実際には、印刷物を触るため手は荒れるし 切れるし、立ち仕事のため足はむくむし 膝・腰痛は出るし、入荷・返本の際の細かな確認と力仕事や シュリンク・カバー作りなどの細かな作業を延々と行わなければならないなど、意外と大変なお仕事をされています。 そして、粗利が低く固定された商品(書籍) を扱う職業のため、仕事の割には時給が低い(上がらない) というのもあまり知られていないことかもしれません・・・結構大変なんですよねぇ(汗)

ですから、本が好き・本に囲まれている環境で働くのが幸せ・・・というような 本に対する熱い想いがないと中々続かないお仕事なのですが、、、日本人の活字離れが進んで久しいこともあって 成り手がいなくなった(いても単なる労働力の対価として時給をもらうという人が増えた) というのが実情だったりもします。 すると、雇う側も、本が好きとか嫌いとかに関係なく 単なる労働者として雇わざるを得なくなり、だからなのか、書店が本の魅力を伝える力は格段に落ちた・・・だから、本も売れなくなった・・・だから廃業する書店が増えた、、、という悪循環の真っ只中にある業界ともいえます。

ドラマは小説よりも ややポップなライトな作りになっていますが、そんな業界の裏事情も感じながらドラマを見たり書店を見たりすると、また違ったものも見えてくるのかなと思っています。

そして、実は本題は別なのですが、、、長くなったのでそれは後編に・・・。