支援をしていて感じること。

同じような状況であっても、たった 1つ条件が違えば 展開は変わるものだし、結果も大きく変わることがあります。 以前はこうしようと提案したものであっても、時期が変われば、逆に 「やってはいけないこと」 として提案することもあります。

大よそ支援とは、1つとして同じものはないというのが、中小企業診断士として活動してきたこの 10年で実感していることです。

だから、未だに確固たる自信は持てない、、、逆に年数を重ねるほどに、多くを知るほどに憶病になっていくのを感じています。 そして、この臆病さこそ 最大の収穫のようにも感じています。

臆病だからこそ、常に知識を得ようとするし、細かく丁寧に情報を把握しようとするし、様々な状況を予測しながら組み立てていくし、それでも自信が持てないから何度も検証し直すし、、、そうしてやっと自信を持って提言できるようになります。 しかしながら、こうして積み上げた自信も、違う案件を前にすれば また一から必死に積み上げていくことになります。

おそらく、臆病さこそが私の品質を保つ大元になっているのかなと思っています。

ですから、情報を押さえきれていないのに断定的な発言をする人、ロジックがめちゃくちゃなのに自信ありげに提案する人、この業種はこれをやるのが定石と得意げに話す人、、、同業者でもそうした人を目にすることがありますが、自信を通り越して過信しているなと感じてしまいます・・・。

ちょうど今、中小企業診断士養成課程の実習指導をしていますが、自信を持つのは良いことですが、くれぐれも過信して卒業することがないよう願っています。