ちまたでは、「価値ある商品」 「高付加価値」 「価値訴求」 など、「価値」 という言葉がよく登場しますが、そもそも価値とはどのようなものなのでしょうか?

眼鏡を例に考えてみましょう。 そもそも眼鏡というものは、視力矯正装置であり、それが安全に(レンズが割れないなど)、不快感なく使うことができるということに価値があります。 そこに、アイウェアとしてのデザインやファッションという機能が付加されています。

つまり、眼鏡の 「本質的機能」 としては、視力矯正、掛け心地、安全性、「付加的機能」 としては、デザイン性(形状・材質・色など)、ファッション性(似合う、自分らしさの表現など)ということができます。

これらの機能を合わせたものが眼鏡の価値(絶対価値)ですが、私たちは往々にして、価格に比べてどうかと考えるものです(もちろん、例外もあります)。 ですから、価値の多くは、価格と比較した 「相対価値」 で表わす必要があります。 これを示すと次のようになります。

価値(Value) = 機能(Function) / コスト(cost)

「価値」 を明確にするには、①その商品やサービスの 「機能」 を類型化して絶対価値を明確にすること、そして、②価格と比較した 「相対価値」 を明確にすることが必要となります。

こうした視点で商品やサービスの 「価値」 を比較すると、新しい発見ができると思います。