「万引き犯の顔写真(動画) を公開する」 ・・・ センセーショナルな通達に騒然となりましたが、、、最終的には警察の要請に応じて公開を断念したようですね。

公開することが最良とは言いませんが、一連の動きを見ていると、今の日本ではあらゆる場面で加害者に多くの配慮がなされ、被害者は 実害も悔しさも黙って受け入れなければならないという 何ともおかしな状況を思い知らされます。

万引き(窃盗)は、経営者の立場からすると死活問題です。

例えば、1冊 400円(税抜)のコミックが万引きされたとします。 粗利率を 23%、営業利益率を 2%とすると、39冊売らなければ損失分が回収できないことになります。

(注) 粗利ベースでは 4冊売れれば損失は回収できますが、万引きされた本についても 発注・検品・在庫・陳列等の過程を経ており、人件費や家賃などが掛かってくることから営業利益ベースで回収するものとして試算しています。

盗む側はたかだか 1冊でも、店側はその 39倍ものダメージを被ります。 もしもセットで盗まれたり、複数人に盗まれたりした場合には、、、経営が立ち行かなくなります。 以前支援した会社の仲間の店は、実際に廃業に追い込まれてしまいました・・・。

書店に限らず どの店も、防犯カメラの映像は全て公開可という法律があれば、、、店の被害は激減するでしょうから、万引き対策の費用も減り、今より安く提供する・店の改装をするなどによって もっとお客様に還元できるでしょう。 警察官にしても、万引きで呼び出される時間も減り、もっと有意義な仕事ができるようになるでしょう。

もう少し被害者の立場で物事を考えてもらえば、良いことずくめになる思いますけど、、、ダメでしょうかね(苦笑)