前回に引き続いて、異業種間競争についてのお話です。

クリーニング業は、衣料品等の汚れを落として仕上げをするサービス業、、、ということは、衣料品業界の動向が色濃く反映される業界です。 ・・・この辺りの関係を少しお話ししたいと思います。

(アパレル現場に従事していた頃、品質確認やケア方法 の指示などをしていた経験もあることから、クリーニング業界も私の専門分野の 1つとなっています)

さて、クリーニングはモノがあって初めて成り立つサービスですから、モノを提供する衣料品業界とは 「蜜月の関係」 ともいうべき間柄。 クリーニング業界は、これまで衣料品業界に寄り添いながら (ある意味 様々な尻拭いをしながら → これはまた別の機会に) 事業を営んできました。

しかしながら、マーケティング志向(消費者ニーズを捉えることが業績に直結) の高まりと、家電業界(洗濯機・乾燥機・アイロン等) や 洗剤業界(家庭用洗剤) の成長・発展によって、これら業界では いつしか 「ホームクリーニング」 が重要なキーワードとなっていきました。

その結果、家庭でも容易に洗濯や仕上げができるようになり、クリーニング業界は苦境に立たされることに・・・(現在に至る)。

ただ、クリーニング業界には気の毒ですが、、、衣料品・家電・洗剤の各業界が クリーニング業界に進出したわけではなく、結託してクリーニング業界を陥れたわけでもなく、それは 時代の流れの中で生み出された状況なのです。 ( 「本にまつわる業界」 とは、性質の異なる競争が起きています)

それでは、クリーニング業界は これからどうすれば良いのでしょうか???

設備、技術、人員、後継者や借入金の有無・・・などなど、一店一店 背景が異なりますから、一概に言うことはできません、、、機会のある方々には直接指導にて、その店に合った対処方法をお伝えしたいと思っています!