もう3年近く前のことですが、青森市の油川という地域の支援をしていたことがあります。 この地域では、お中元とお歳暮の時期に合わせて 「あぶらかわギフトセット」 と称して、商店会自慢の逸品を集めたギフトセットを販売していました。 当初は斬新な取り組みで好評を博していたのですが、何年も同じような内容を続けていることでややもすると形骸化した取り組みとなっていました。 そこで、ギフトセットをもっとブラッシュアップしたいということで、私が派遣されることになったのです。

参考までに、当時、2009年3月31日に東奥日報の朝刊に掲載された記事を載せておきます・・・とても懐かしいです♪

この時の支援では、忙しさや自分たちには無理といった弱気に駆られた結果、新たなギフトセットの完成という成果にはたどり着けず、啓発や手法の教示という種をまいた形で支援は終了となりました。 その後、遅まきながらも芽が出てグングン伸びたようで、一昨日の青森出張の際に、「随分時間がかかってしまったけれど、支援していただいたことをやっと形にすることができました」 とのご報告をいただいたのでした。 ずっと気にかけていたそうで、とても嬉しかったです♪

新聞記事にもあるように、これまでのギフトセットは、地元の銘酒 「田酒」 欲しさで買われている感が否めなかったのですが、今回、田酒の力を借りずに、自分たちの商品だけでセットを組むことができました。 それは、深々と降り積もる 「津軽の雪」 をテーマにしており、7社の商品を組み合わせて販売したところ、あっという間に完売したのだそうです♪ しかも驚くことに、4,250円という高額のセット商品。 さらに言えば、毎年恒例の田酒付きの従来タイプのギフトセットも販売しているのです。 それでも完売したということは、それだけ新しいセットが魅力的だったのだと思います。

皆さんは何年もご商売をされてきたのですから、これくらいはやればできるだけの力はあるのです。 ただ、何か理由を付けて、変わろうとしないだけなのです。 これは、多くの地域にも当てはまることだと思います。 ただ、時間がかかっても、粘り強く取り組むことができる津軽衆ならではの成果なのかもしれません。

自分たちの力でやり切った自信を胸に、これからの新たなチャレンジに期待しています♪