第5回 野菜工房勉強会 「投資シミュレーション」
日時/   平成23年12月8日(木)
主催/   青森商工会議所

木曜、金曜と仕事で青森に行ってきました。 仕事というのは、以前記事にも書きました 「野菜工房プロジェクト」 の勉強会です。

https://consult-k.jp/colum/?p=116

https://consult-k.jp/colum/?p=127

野菜工房を実現しようとすると、装置購入費用だけで最低でも1千万円の投資が必要になります。 建物その他諸々含めると果たしていくらかかるものやら・・・。 補助金を使うにしても、今の時代、費用対効果や採算性など、数値面での裏付けが必要になります。 そうした夢を実現するために必要な試算を私が担当しておりました。

さて、今回説明した中で、皆さんにとって特に理解することが難しかったのが 「現在価値」 でした。 現在価値とは、将来価値を一定の割引率を使って現時点の価値に割り戻したものと定義されます。 これは、1年後の100万円の現在価値は100万円より少ないということを意味しているのですが、、、感覚的に難しかったですよね。

例えば、ソニー銀行の今ならお得なボーナス金利0.35%に1年間預けるとします。 1年後100万円にしたいと思った場合は、996,512円預けると良いことになります。 この場合、1年後100万円の現在価値は996,512円ということになります・・・100万円よりも少なくて良いのです。

投資とは、将来を見込んで資金を投じることです。 つまり、先に投じた資金は、その後に得られる収益によって回収していくことになります。 このとき、先に投じた資金は 「現在価値」 を意味し、その後に得られる収益は 「将来価値」 を意味しています。 つまり、これらを並列に比べるためには、時間の尺度を揃える必要が出てきます。

ですから、何年で投下資金を回収できるかを検討する際には、1年後に100万円の収益を得られると見積もった場合でも、(上記の例で言えば)現在価値に直した996,512円で検討しなくてはならないのです。

投資は中長期にわたるため、時間の概念を数値に盛り込んでいく必要があります。  こうした新しい考え方も学んでいただきながら、夢の実現に一緒に頑張っていきたいと思います♪