ここ数ヶ月、支援のため定期的に錦糸町に行っているのですが、毎回立ち寄るお店があります。 そこは、ご存じの方も多い 「て」 のつく天丼チェーン店。 チェーン店といえば、どこに行っても同じ商品があり、同じサービスが受けられるというのが一般的ですが、ここに限ってはそうでもないのです(・・・と私は思っています)。

メニューや価格は同じですが、何と言っても 「味」 が微妙に違います。 「て」 のつくお店は以前から好きなこともあり、たまに街で見かけると入るのですが、店舗によって、天ぷらの揚がり具合や盛り具合、タレのかかり具合で、微妙に味わいが異なるのです。 チェーン店は、基本的には作り方は標準化されているはずですが、天ぷらは、こうした微妙な違いが味に出る、微妙なバランスが求められる料理なのでしょう。 その点、ここの店舗は私にとってはいつも満足な味で提供してくれます。

それだけではなく、私はここの店舗の接客が大変気に入っています。 新店オープンして8ヶ月くらいとのことですが すごく統率がとれていて、いつも元気で明るく、かといってうるさいとか煩わしいといったことがなく、全員がとても心地よい応対をしています。

今日私が入った時間帯は、20代半ばとおぼしき若者が元気にフロアで応対していました。 様子をうかがっていると、タレについて他の店員さんに教えてもらっていたので、まだ入って間もない?と思っていたのですが、これが中々侮れない若者でした。

ちょうど混雑している時間帯で、席は満席、持ち帰りを待つ人も列を作っている状態。 そんな中、「○○さん、3番のお客様ご注文お待ちです」 とか 「6番のお客様にお茶お願いします」 とか、なんと先輩とおぼしき店員さんに指示をしているではないですか !? それも、お客様から声があったわけではなく、様子をうかがって自分の気付きで指示をしているのです。 さらに言えば、その指示も声質を変えて、お客様にとって煩くなく、また、指示された人にもきつく聞こえることなく、何かすごく配慮された声がけでした。

素直に 「この人すごいなぁ~」 と感動しました。 文句なしに、この若者が今年出会った№1のフロアさんです♪

飲食店は、味もさることながら、店員さんの応対も美味しさに影響を与えます。 しかも、チェーン店など商品でそのお店の独自性を出すことが難しいお店では、尚更影響は強くなります。 チェーン店のオーナー様は、今一度、より細かい視点で店員さんの動きを確認してみてはいかがでしょうか?