私は支援の時に 3つの質問をすることがあります。

やる気はありますか?  本気ですか?  必死ですか?

 

支援を求めるくらいなので、「やる気」 はあるでしょう ・・・ 愚問でしたね。 しかし、真正面から 「本気か」 と尋ねられると、多くの人は目をそらしたり 下を向いたりします。 さらに、「必死か」 と踏み込まれると、ほとんどの人は顔を歪めます。

感覚的なものですが、本気レベルをクリアする人で 1-2割程度、必死レベルをクリアする人となると 極々稀という程度です。 ・・・だから現状のように厳しい経営状態になっている、だから目標に届かない、だからすぐに元に戻る。

私は、経営改善が実を結ぶかどうかは 「気持ち次第」 だと思っています。

例えば、毎日 20分早起きするという課題を出したとします。 7時に起きている人なら 6時 40分 に起きるということです。 起きたら、テレビを見ても ラジオ体操をしても 食事の準備をしても ・・・ 床から出れば 何をしていても良いです。

すると、最初の 2-3日は早起きするでしょう。 しかし、2週間続けられるでしょうか? 1ヶ月はどうでしょうか?

20分早く起きることだけを考えれば、苦というほどのものではないはずです。 しかし、それを毎日続けるとなると、相応の強い気持ちが必要となります。 たかだか 20分の早起きにも強い意志が必要となるのです ・・・ 「いわんや経営改善をや」 ですね。

改善業務は、多くの場合 通常業務と並行して行いますから、難易度の高いことはあまりできません。 ・・・ということは、改善業務が上手く進まないという場合、その原因の多くは 「気持ち」 の問題であるといえます。

経営改善するために どんな良い方法があっても、「気持ち」 が伴わなければ 実を結ぶことはありません。 上手くいっていないという方は、自分の気持ちがどのレベルなのか 一度向き合ってみると良いかもしれませんね。

 

ちなみに、毎日 20分早起きすると 1年では 7300分。 これは、1日 8時間働いたとすると 15日分に相当します。 早起きしなくとも 1日にムダな時間を 20分捻出すれば、1年で 15日分にもなるのです。 何かと 「時間がない」 と言う方がいますが、時間は捻出できるものですよ。