出張のため 少し家を空けていました。 長距離移動と慣れない枕が続くと、やはりジワジワと疲労が溜まりますね。 出張から戻った翌日の午前中(ないし終日)は、大抵 「たれぱんだ」 のようになっています(笑)

さて、今回の支援は、偶然にも 「コミュニケーション」 に関する課題が続きました。

コミュニケーションなど人に関わる問題は、複数の人の 様々な感情が 複雑に絡み合っているため、表面的には笑顔で話していても その裏側は、、、「昼ドラ」 のようなドロドロとした情景が広がっていたりします。 そして、私は、そのような中にドンドコ入り込んでいくような支援をしますので、自分たちでは手がつけられない 「根深い問題」 に対する支援依頼が舞い込むことも少なくありません。

そのような経験を重ねる中で、「人や組織の問題」 の抜本的な解決に取り組むとどのようなことが起きるのか 実体験として学んでいきました。 ですから、「組織論」 を振りかざして生半可に入り込もうとする若手の先生(中小企業診断士や社会保険労務士、養成課程の研修生など) にお会いしたときには、せん越ながら一言だけ注意換気をさせていただいています。

「 『これから飛び降ります』 と言われたときにも、真っ直ぐに相手と向き合えますか?」

人の内面に深く入り込もうとしたとき、行き着く先には最悪のケースもあり得ます。 そのような時にも、逃げない、怯まないという覚悟がないならば、「人や組織の問題」 には、最初から立ち入らない方が お互いのためかなと思っています。

今回はそこまで仰々しいことにはなっていませんが、、、どのようなケースであっても、常に 「一歩間違えればそうなる可能性がある」 との緊張感を持って臨んでいますので、ホッと一息ついたときには 「たれ化」 が進むのですよね(苦笑)

さて、私は、コミュニケーションに問題を抱える組織の特徴として、次の3点を挙げています。 組織内の人たちの間で、、、① 情報が必要な人に 正しく 適時に 伝えられていない、② 情報と共に感情(気持ち) が伝えられていない、③ ①②が双方向のやり取りとなっていない(やり取りが一方通行で、応答やフィードバックがない)。

考え方として、①②③のどれか 1つでも当てはまれば、既に 「歪」 が出ていると見た方が良いでしょう。 そして、そこにマイナスの感情が生まれたときから、感情が絡んだ 「複雑な問題」 へと変化していきます。 さらに、時間の経過と共に、自分たちの力では解決が難しい 「根深い問題」 へと変化していきます。

そうならないようにするのは 「所属長」 の役目です。 組織内のコミュニケーションがどのようになされているのか 日頃から注意深く見つめ、より早く気付き、「根深い問題」 に変化させないよう努めていただきたいと思います。