先日来訪問している被災地でのこと、気仙沼を移動中、かの有名な漁船の脇を通りました。

第一声は 「ああ、これがあの・・・」 ~ 津波で打ち上げられた大型漁船 「第18共徳丸」 です。

折りしも、気仙沼市は、所有者である水産会社が、解体手続きを開始する意向があることを発表しました。

震災を後世に伝えるための 「震災遺構」 として残したいとする市と、被災者感情への配慮を優先した所有者との間の溝は埋まらず、解体に向けて舵をきる形となりました。

個人的には、壊すとなればもう無くなってしまう、だから、一先ず残す方向で・・・とも思うのですが、、、まあ他人事というわけではありませんが、周囲は好きに色々なことが言えますよね。

被災しただけでも大変な心労があるのに、遺構として残すかどうかにまで心を痛めなければならないのは、所有者の心中察するに余りあるところです。

所有者も相応の時間をかけて熟慮した結果なのですから、いかなる答えでも尊重してあげたいなと思っています。