①のつづきです。(①はこちら ⇒ https://consult-k.jp/colum/?p=2142

さて、店内で残念だったのは、メンズカジュアルコーナーにミラー(姿見)が1つもなかったこと。 催事なので混雑緩和に撤去したのかな?と思っていましたが、探してみると レディースコーナーには6台くらい 、催事ではほぼ立ち寄りのないメンズYシャツ棚に2台 ありました。 うーん・・・。

実際に、ダウンコートを試着しながら悩んでいた男性を3人見かけましたので、メンズカジュアルコーナーに1-2台置いても良かったんじゃないかな? 実は私も試着したのですが、サイズ感が分からず LとXLで悩んだ結果 購入を見送りました・・・鏡で見て確認できていたら 買ったと思いますよ。

このように、衣料品・服飾関連のお店では、ミラー 1つで売上が変わってくるのです。

最後は レジ。 2名1組のペアでレジが3台、それにプラスして 行列の中間でカゴ内の商品を事前に畳む係の店員さん2名という体制でしたが、皆さん手際が良く、長蛇の列にもかかわらずあっという間にレジを抜けました・・・お見事です♪

1つ残念だったのが、皆さん一杯一杯オーラ全開だったこと。 「正確かつ素早く」 ・・・ 集中し続けなくてはならないので 大変なんですよねぇ(・・・私も経験あります)。 でも、最後に笑顔があるのとないのとでは、お客様がお店(今日の買い物体験)に抱く印象が大きく変わります。

レジが 「正確に素早く」 だけで良いのは昔の話・・・今はそれに加えて 「再来店を促す(また来たいなと思わせる)」 という重要な役割も担っているのです。

接客では、「クロージング」 ・・・ お客様に購入を決断させるというような意味の用語があります。 接客という視点でみれば 「購入」 でクローズなのですが、店舗経営という広い視野で捉えると 重要なのは 「継続性」 です。 1回購入して終わりではなく 「また来て購入してもらう」 という継続性の観点でクローズする必要があるのです。

そうした意味では、「クロージング機能がない」 というのが 最大の欠点といえます。

明日から改善しようと思えば、まずは、畳む係は笑顔で声掛けを徹底。 そして、レジ担当にも笑顔でというのは入力ミスなどにつながりますので、例えば、開店後30分もすると目玉コーナーの店員さんは手空きのようでしたので、1人を出口近くに配置して 笑顔でお見送りするというのはいかがでしょうか? お店に抱く印象が格段にアップしますよ♪

ユニクロは 「世界」 を標榜する企業(お店) ですから、さらにさらに上を目指していただきたいと思います。 そして、店舗を経営されている方 や支援をされる立場の方も、ぜひ視察などされて 何か自店に取り入れていただきたいなと思っています。