ここ数日来の大学不認可騒動ですが、大臣が 「お詫びする」 ことで幕が下りたようですね(・・・早期の解決何よりでした)。 報道番組を見ていると、「認可のあり方を見直したいとの気持ちは理解できるが、やり方が悪過ぎた」 というコメントが多く挙がっていました。

さて、実は、経営の現場でも これと似たようなことがよく起きます。

例えば、父親が経営している店をご子息に任せるときの話です。 ご子息は、自分の若い感覚(感性)でやりたいことがあり、また、父親の経営を見る中で、その拙さに腹立たしさを覚えていたりもします。

すると、経営を任された瞬間に 自分のやり方を全面に押し出し、一気に変えてしまおうとします。 (そして、多くの場合、こうしたタイミングで改装したりもします。) 当然のことながら、これまでの固定客は 「前の方が良かった」 となり、お店から一気に離れてしまいます。

慌てた父親は ご子息のやり方を否定して元に戻そうとし、ご子息は抵抗するものの、成果を出せないことから受け入れざるを得ず、結果、親子並び立つという中途半端な形で経営を続けて行くことになってしまいます。

・・・残念なことに、これはよく見かけるケースなのです。

冒頭の報道番組のコメントと同様に、「現状を変えたい、自分のやり方で運営したいという気持ちは理解できますが、一気に変えるというやり方は稚拙だった」 というところでしょうか。

自分色に染めたがるのは、上に立った者の性(さが)なのかもしれませんが、どのような影響が生じるかを考え、事前に対策を講じておかないといけません。

「お詫び」 をしてもお客様は戻ってこないですからね・・・くれぐれもご留意を。