現場支援をしていると、「売上が落ちて困っている」 「売上を伸ばしたい」 という相談(要望) をよく受けます。

そうしたときは、まず 「売上 = 客数 × 客単価」 の公式を基にして、客数が落ちているのか、客単価が落ちているのか(・・・さらに、新規客数、既存客の来店頻度、一品単価、買上点数 に分解します)・・・こうした視点で現状を分析し、目標数値を定め、改善策を提案・協議していきます。

ここで、目標数値の出し方ですが、例えば、月商300万円を目標とした時に、これまでの実績や商品単価から 客単価1000円と設定すると、月の目標客数は3000人(1日では100人)となります。

これは分かり易い例ですが、それでは、昼と夜とで状況が大きく変わる場合はどのように設定したら良いでしょうか。

例えば、月商300万円を目標とした時に、昼の客単価900円、夜の客単価3000円、昼と夜の客数割合は6対4・・・と設定すると、それぞれの目標客数は何人でしょうか? 飲食店などでよくあるケースですね。

答えは、月の目標客数=昼1035人、夜690人、1日では(30で割ると)=昼35人、夜23人です。 計算できましたでしょうか?

答えが出せなかった方は、中学生の頃の記憶を思い起こしましょう。

昼=x、夜=yとすると、①900x+3000y=3,000,000、②x:y=6:4→4x=6y→x=1.5y となります。 ②を①のxに代入するとy=690となります。そして、②のyに代入するとx=1,035となります。

学校の勉強は社会に出て役に立たないと揶揄されたりもしますが、いえいえ、中学で習う連立方程式が経営の役に立ちますよ! ぜひ活用されてください♪