最近読んでいる本の中で、計画経済について書かれていました。 計画経済というのは、簡単にいえば、国によって立案された計画によって経済活動をコントロールしようとする社会主義国に見られる経済体制のことを言います。 本の中で、ある国では、計画に基づいて大量に農作物を作ったそうですが、それを運ぶ物流システムを全く考えていなかったために、そのほとんどを腐らせてしまったという事例が山のようにあったと紹介されていました。

さて、昨日は飛行機で出張だったのですが、羽田空港に着いて案内板を見ると、搭乗ゲートの変更が表示されていました。 変更されたゲートから飛行機が泊まっている場所までは遠く離れているため、バスで数分かけて移動しなくてはなりませんでした。 ただ、これまでも何度か同じような経験をしていたため、特に何事もなくバスで移動して飛行機に乗り込みました。 1台目のバスに乗ったため、次のバスで来る人たちを待っている間、先に書きました本を読んでいました。 夢中で読んでいたためふと気がつくと、なんと既に出発時間を過ぎていました。 ほどなく、出発が遅れる旨の機内アナウンスが入ったのですが、その理由が・・・。

移動に使うバスがないため、バスを折り返し運転して乗客の皆様をお連れしているのだそうです。 デジャヴのような・・・思わず計画経済の失敗について読み返してしまいました(笑)

前回利用した際は、満席で大型機に変更になっていたため、今回も同じパターンかな?と思うのですが、なんだか、もっと大勢の人を飛行機に乗せるよう計画変更したけど、運ぶバスが用意できなかったというところでしょうか・・・。 実際のところ30分以上出発が遅れることとなりました。

ずさんな計画ではどこかにしわ寄せがいくのは当たり前ですね。 人のふり見て我がふり直せ。 計画を立てるときは、必ずゴール(農作物が国民の手に届く、お客様を定時に安全に現地に送り届けるなど)を明確に意識する必要がありますね。