私たちは、日常 「お願いします」 という言葉を口にしたり、耳にしたりすると思います。 文字通り 「お願い」 ですので、相手に頼むとか委ねるとか・・・私は、相手に対する謙譲の気持ち(へりくだる気持ち)が込められているものだと思っていました。

しかし、毎年この時期、そうではないんだなあと実感することがあります。

それは、今滞在している仙台でのことです。 大抵、晩ごはんは近くのスーパーでお惣菜やお弁当を買い、宿泊している部屋で食べるのですが、そのスーパーのレジでは必ずといっていいほど不快な思いをします。

「会員カードをお願いします。」

・・・え??? 初めて利用したときには、コストコのように会員しか利用のできないお店なのかと思ってしまいました。 非会員は利用できないのかを尋ねると、別にそうではないらしいのですが、長蛇の列を尻目にレジで延々と会員になることを(キツイ言葉で)お願いされました。

そのスーパーの成り立ちは知っているので会員を募るのは分かるのですが、たまたま仕事でこの地域に来ているだけと告げても、県内どこでも使えるからなどと引き下がってはくれず、ちょっと異常な勧誘行動に閉口。 しかも、翌日別の人からも同様の応対を受けました。

そういえば、、、「消費税の引き上げをお願いする」 とか、「電気料金の値上げをお願いする」 とか、強制的に実行されてしまうことでも 「お願いする」 という言葉を使っていたことを思い出しました。

そこで、改めて辞書で確認してみると、「お願い」 は、謙譲語として使う場合と、丁寧語として使う場合があるのだそうです。 ・・・知らなかったです(汗)

つまり、「会員カードを出してください」 「会員になってください」 ということを ただ丁寧に言っただけ(=謙譲の気持ちが込められていなくて当然)だったのです。 日本語って難しいですね(笑)

ちなみに、今年は少し離れたところに新しいスーパーができたので、もちろん新しいスーパーを利用しました♪