【スタグフレーション(Stagflation)】
景気後退していく中で、物価の持続的な上昇が進行する現象のこと。 「stagnation(停滞)」 と 「inflation(インフレーション)」 の合成語で、1965年に、英国下院議員イアン・マクロード氏が議会演説で発したのが始まりといわれています。

景気後退は、需要が落ち込むためデフレ(物価下落) 要因となりますが、原油価格高騰、原材料や仕入品の価格上昇等によって、景気後退の中でも物価が上昇することがあります。 ・・・これが典型的なスタグフレーションです。

さて、私たちの生活を見ると、、、少し前までは正にデフレ環境下。 そこに原油価格高騰、さらにコロナやロシアのウクライナ侵攻により、海外製品(原材料) の入手困難やエネルギー全般の高騰が生じ、昨今の急激な円安により 見る見るうちに物価高騰。

そのため、更なる消費抑制傾向も見られるようになり、これが解消される見通しがないどころか、ますます拍車が掛かる様相、、、これって、正にスタグフレーションですよね??

ちなみに、以前に日本でスタグフレーションが起きた(認定されている)のは、1970年代のオイルショックの頃と言われていますね。

・・・あの頃より生活は豊かになっているし 違う!と言いたいところですが、、、景気低迷・後退 ⇒ エネルギー・原価高騰(円安も大きく影響) ⇒ 物価高騰・更なる上昇 ⇒ 収入は増えず(増税影響も含む) ⇒ 更なる消費後退・・・のサイクルにはまっていますよね。 残念ながら、生活は豊かになったけれど、その生活が維持できなくなっているのです。

今、日本がスタグフレーションに突入していることを認めると、国内だけでなく世界的にもパニックを起こすでしょうから、我が国は絶対に認めませんが、、、実質的にはスタグフレーションに突入していると考えておいた方が良いと思っています。

それでは、この状況がどうしたら解消されるか、企業はどのようにして生き残れば良いか、、、次回に続きます。

(つづき)