値上げが始まったのはいつからだっけ?

気になって過去のコラムを見てみると、2021年11月に 「値上げしなくて大丈夫?」 との投稿・・・もう 1年も経ちますね。 さらに遡ると、2019年10月にも・・・そう、8%・10%に消費税率が引き上げられ、その時の内税事業者による値上げですね。 この頃から、一連の値上げが始まっていったのかなと思っています。

さて、こうした値上げに伴って、実は継続的に増税状態にあることに気付いているでしょうか? ・・・この辺り、政府への忖度なのか、報道番組ではきちんと取り上げないのですよね。。。

原材料や原燃料費、仕入価格、その他諸経費の高騰 ⇒ それを転嫁するための値上げ・・・ここはまあ良いのですが、購入時には、そこに ×8%・×10%の消費税が掛かります。 これが曲者、、、

例えば、1,000円のTシャツの消費税は ×10%=100円。 これが、1,100円に値上げされると消費税は 110円。 でも、原価・諸経費高騰の転嫁の値上げなので、Tシャツの価値が高くなったわけでもなく全く同じもの、、、なのに消費税は 10円多く払わなければなりません。 つまり、実質的に消費税率 11%に増税されたようなものです。

売る方にしても、単に原価・諸経費高騰の転嫁なので利益が増えるわけではなく、、、要は、付加価値が上がらない状態の値上げのため、働く人の給与にも会社の内部留保にも一切プラスにはなりません。

・・・消費税は付加価値税、付加価値に応じて徴収する税金だなどと言われていますが、、、付加価値は上がっていなくても消費税額(徴収額) は上がるという、とても不思議なことが起きています。

2023年もまだまだ続くであろう値上げ、、、消費者は、それとともに消費税額の支払いも増していきますので、国は頑なに減税拒否ではなく、こうした状況にも頭を回していただきたいものです。

・・・まあ、マクロの視点では、原燃料費が高騰する中で作った製品、円安=国力の弱い日本が海外品を手にする・・・との点で、確かに商品価値は高くなっているともいえますので、、、その分、消費税額が上がるのは当然と反論されそうです^^;