有名プロ野球選手が同僚選手に暴力行為をしたとのことで、球団は出場停止処分を科したとの報。 こういっては何ですが、その見た目や言動から それほど驚くことでもないかな・・・と思っていると、同じように感じていた方も多かったようです。。。

さて、人事・組織・企業風土の改善等の現場支援をすると、割と珍しくなく 「同僚に対する暴力行為」 が問題として挙がってきます。

いじめ、嫌がらせ、失敗を責める等の中で行われる一方的な暴力行為もあれば、口論から喧嘩に発展する等の双方向の暴力行為も、、、基本的には、① エスカレートしていったもの、② 突発的に行われた(かっとなった) ものに大別できます。

そして、ほとんどの場合、日常から 「暴力手前の行為」 や 「粗暴・攻撃的な言動」 が見て取れるというのが共通項・・・と経験的に感じています。

例えば、中高生の頃に 「肩パンチ」 というバカな遊びをしてきた人の中には、後輩にそうした行為をすることがコミュニケーションの一環と勘違いしている人がいます。 それも、軽い内はまだ良いのですが、多くの場合はエスカレートして 「痛い!」 というレベルに、、、そうしたことを日常行っていると、すぐに殴る・蹴るといった行為につながっていきます。

例えば、後輩がミスをしたときに、冗談めかしながらも 書類で頭を叩くような行為をしている人は、大きなミスをした時や反省していなかった時には、強く叩く行為につながっていきます。

例えば、仲の良い先輩・後輩、、、はたいたり体当たりしたりと体を使ってのコミュニケーションが日常の間柄ですが、多くの場合エスカレートしていったり、何かのきっかけで暴力行為につながっていきます。

例えば、日常的に攻撃的な言葉を発する人は、そもそも暴力行為の種をまいているということもありますが、言葉が効かなくなると手が出るようになります。

(全て、支援の中で実際にあった例です)

つまりは、日常生活の中で、「強さを変えれば暴力となる行為」 や 「粗暴・攻撃的な言動」 が見られる人は、暴力行為につながりやすい 「予備軍」 との認識を持つことが必要だと思っています。 ですから、暴力行為に至る前に、日常の生活態度をよく見て、もっともっと手前の段階で 注意・警告していただければと思っています。