SWOT分析とは、当社を取り巻く外部環境を 「機会(Opportunity)」 と 「脅威(Threat)」 に、 当社の内部環境を 「強み(Strength)」 と 「弱み(Weakness)」 に分けて捉え、これらを組み合わせて考えることで、当社の今後の方向性を見出そうとするものです。

SWOT分析は、古典的なものですので 割と知られている分析手法(考え方)だと思います。 しかし、残念ながら、使い方を誤っているように感じられることが少なくありません。

例えば、4マスに入る内容について・・・気になる点を少しご紹介します。

事実だけでなく推測や意見が混在している。 ミッシーとなっておらず、項目(カテゴリー)レベルでモレがある。 全く強みとは思えない内容が数多く強みに入っている。 このようにして把握した内外環境を組み合わせても、信頼性のある方向性が導けない。 抽象的な内容と具体的な内容が混在しているため、組み合わせて考えることが難しい(難しい場合は放置されてしまう)。 ・・・などなど。

これらは、ツールの使い方を正しく理解していれば防げることですが、表面的な使い方だけが本やネットなどで紹介されてしまい(・・・講習会で教わることもあるとか)、その結果、正直 なんとも不思議な(あるいは明らかに無意味な)SWOT分析を目にすることが少なくありません。

こうしたことが、先生によっては 「SWOTは使えない」 と批判される一因になっているように感じています(・・・SWOT分析は、様々な観点から賛否両論あるのです)。

SWOT分析は、マトリクスの組み合わせという基本的な理論で成り立っていますので 見かけ上は簡単に映りますが、 実は色々気を付けないといけないことがあります。 SWOT分析の正しい使い方を覚えて 用いることで、初めて効果が発揮されるのです。

ツールは、正しく学んで、正しく使いましょう!

P.S. 続編はこちらです ⇒ https://consult-k.jp/colum/?p=1648