政府の改革が進められそうな雰囲気もあるせいか、縦割り行政の弊害など、縦割り=悪とする意見を目にすることが増えてきました。

ただ、私個人としては、縦割りが悪いとは思っていません。 ・・・責任者やリーダクラスが全体を見て、その下は縦割りというのが理想的な組織運営だと思っています。

縦割り=悪とされてしまう大きな要因として、まずは、責任者やリーダークラスが全体を見ていない(見えていない)こと。 そして、縦割り=悪の典型例として、何かを尋ねると、「うちじゃないんで」 「私は知りません」 といった冷たくあしらわれる情景が思い浮かびますが、、、

でも、縦割りだからそうなっているのではなく、、、例えば、答えられないことに対する謝意を述べ、担当に円滑に引き継ぐ、担当や組織の横断的な問題・課題は責任者やリーダーが対応する・・・等ができれば、何も問題にはならないはずですよね。

そうした対応をしていないから問題視されるのであって、「うちではないこと」 や 「私は知らないこと」 が悪いわけではない、、、むしろ、他のことは知らなくても そのことに関しては誰よりも知っている人が対応してくれた方が良い結果につながると思っています。

縦割り=悪として、誰もが全ての事柄を把握するよう求める・・・なんて会社もありますが、社員に多大な負荷を掛けるだけでなく、自身の担当が疎かになるなど弊害の方が大きくなるものですので、、、縦割り=悪と短絡的に考えるのではなく、何が悪なのか(できていないのか) を冷静に考えていただければと思っています。