新型コロナ、、、ゲーム理論の典型例? (後編)

(つづき)

刑の軽い順に並べると、無罪、懲役 1年、懲役 3年、懲役 5年。 それぞれが 「無罪になりたい」 と思うのは当然ですが、その結果、① 2人とも自白、、、つまり、それぞれが自分の利益を最優先にすると 懲役 3年になってしまいます。

「せめて懲役 1年に」 と思えば黙秘することになりますが、相手が自白すると 自分だけ懲役 5年という最悪の結果に、、、それを回避しようと思うと、それぞれが自白する以外 選べない状態に ・・・これを 「ナッシュ均衡」 と呼びます。

そうした状態から脱するには、自分の利益の前に全体の利益を考えることが求められます。 すると、③ 2人とも黙秘 ⇒ 2人とも懲役 1年 になります。 つまり、自分の利益は最大にならない(無罪にはならない) けれど、全体としては利益が最適化された状態に ・・・これを 「パレート最適」 と呼びます。

私たちは社会に生きているのですから、自分の利益を再優先にすると、他者やひいては社会全体に不利益を与えることになります。 それでも、自分の利益を考えて行動してしまう・・・自粛を求められても自粛しない、これくらいは良いだろうと自分に甘くする、深刻な状態といわれても関心を持たない、、、そうした多くの自分の利益を優先した行動が 新型コロナの蔓延につながっているのでしょう。

徹底的に自粛しなければ 新型コロナは収束に向かわない、それどころか、収束しなければますます厳しい自粛を求められ、より長い期間 苦しい状況を強いられることになります(自粛した人も自粛しない人も共に)。

新型コロナを早期に収束できるかどうかは、一人ひとりが 社会全体の利益(「パレート最適」 の状態)に目を向ける、あるいは、社会全体の利益を最適にすることが自分の利益につながることを理解する、、、こうした思考に転換できるかどうかにかかっていると思っています。

(おわり)


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